応用物理学における元素戦略

元素戦略シンポジウム(基調講演) 12:30-12:55
小長井 誠 氏 (東京工業大学 大学院理工学研究科)

元素戦略という観点で重要となる応用物理学分野は、太陽電池材料とディスプレイに使われる透明導電膜である。本講演では、Cu(InGa)Se2太陽電池のIn代替材料、ITOの代替材料としての新しい透明導電膜材料などについて述べる。

 

元素戦略のこれまでとこれから・セラミックス協会への期待

元素戦略シンポジウム(基調講演) 12:55-13:20
本間 穂高 氏 (文部科学省 研究振興局 基盤研究課 ナノテクノロジー・材料開発推進室)

元素戦略は「物質・材料の特性・機能を決める元素の役割を解明し利用する観点から材料の創成につなげる研究」と定義され、国家施策の枠を超えて、科学、技術の進展に寄与しています。今回は新しい元素戦略プロジェクトの考え方をご紹介し、 いくつかの磁性材料の産業活用における課題提示を試みます。

 

NdFeB磁石の元素戦略

元素戦略シンポジウム(招待講演) 13:20-13:50
佐川 眞人 氏 (インターメタリック株式会社 代表取締役社長)

自動車の電動化に不可欠な耐熱性NdFeB焼結磁石には、希少元素Dyが10wt%も含まれる。われわれが取り組んでいる、耐熱性NdFeB磁石の省Dy技術を紹介するとともに、NdFeB磁石の元素戦略を展望する。

 

セリウムのガラス研磨機能と代替の可能性

元素戦略シンポジウム(招待講演) 13:50-14:20
須田 聖一 氏 (財団法人 ファインセラミックスセンター 材料技術研究所 )

ガラスを平滑度1nm以下で高速研磨するために,酸化セリウムが広く使われています。超平滑研磨技術に欠かせない砥粒の安定供給のために,いま,酸化セリウムからの脱却に向けた検討が進められています。なぜ,研磨には酸化セリウムなのか?他の化合物の可能性は? 最近の進捗についてご報告いたします。

 

公益社団法人日本セラミックス協会