1992年 学術部門 銀賞

液滴をつけた酸化タングステン針状結晶の高分解能電子顕微鏡像

写真の説明:
酸化タングステン針状晶は、WO2.72あるいは WO2.9の組成をもち、VLS機構に類似した 過程で、先端に球状の液滴(成長時には液体)をつけて成長する。液滴の中 には微結晶を含む場合もあり、W30の組成を もつことがわかった.

学術・技術的な意義
酸化タングステン針状結晶の成長に寄与する先端及び側面の非晶質をとらえ、 さらに針状晶との界面を原子レベルでとらえている.成長物質が液滴を 通じて界面に析出し、針状晶の先端での成長に寄与している様子を観察している.

装置、撮影条件等:
透過型電子顕微鏡(JEM−2000EX)、直接倍率40万倍

出品者所属・氏名:
京都教育大学 芝原寛泰、瀬尾普子

撮影者所属・氏名:
京都教育大学 瀬尾普子

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