学術的な意義:
窒化法は表面硬化法として広く用いられている方法であるが,窒化機構は明らかにされていない。ここに示したTi2N相はマトリックスの約10倍の硬さを持っており、これは転位の運動が双晶界面により妨げられるために起こると考えられる.またTi2N相の(200)面に規則的に窒素が侵入して,周期構造を作りながらTiN相に相変態することがわかった.以上の様に本研究は,β型Ti合金の窒化機構と窒化による強化機椿を金属組織学的立場から明らかにしたものである.
装置、撮影条件等:
日本電子JEM一4000EX、加速電圧400kV,直接撮影倍率(上)20万倍(下)30万倍
出品者所属・氏名:
(京大院)近藤淳哉、(京大工)奥健夫、((財)応用科学研)桑原秀行、
(京大工)菊池潮美、小岩昌宏
撮影者所属・氏名:
(京大工)奥健夫