第20回秋季シンポジウム(2007年)

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会期:2007年9月12日(水)〜14日(金)

会場:名古屋工業大学
〒466−8555 名古屋市昭和区御器所町 [地図]

セッション

 ├特定セッション
 ├一般セッション
 └元素戦略

研究発表申込

予稿原稿作成要領

宿泊情報・予約

事前参加登録および
懇親会予約


特定セッション

2007年9月に名古屋工業大学で開催予定の次回秋季シンポジウムの特定セッションのテーマおよびセッションオーガナイザーを募集し,最終的に下記の21テーマを採択致しました.
オーガナイザーとセッションの詳細な内容は下記PDFに記載されています.各セッションの内容をご検討の上,該当するセッションにお申込みください.発表申込みは協会が一括して受付けたのち,オーガナイザーによってプログラムの編成がおこなわれます.ご不明な点がある場合にはオーガナイザーに直接お問合わせください.

【特定セッションリスト】 特定セッション詳細(PDF)

各セッションの共催・協賛学協会一覧はこちらからご確認いただけます。

テーマ名
代表者(敬称略)
自動車用セラミックス
 ─地球に優しいクルマ社会をめざして─
名古屋工業大学
柿本健一
安全・安心のためのセラミックスセンサ
産業技術総合研究所
松原一郎
地球環境保全に役立つセラミックス材料の新展開
 ―新材料の設計からプロセッシングまで─
名古屋工業大学
藤 正督
表面機能セラミックスの科学と応用
東京大学
渡部俊也
フォトセラミックス
 ─光に関わるセラミックス材料─
新潟大学
戸田健司
エンジニアリングセラミックスの新しい展望
 ─セキュアなセラミックスを目指して─
東京工業大学
赤津 隆
ベクトル材料科学
 ─周辺空間との相互作用に基づくマテリアルデザイン─
京都大学
田中勝久
生命現象に働きかけるセラミックス基材料の開発と評価
岡山大学
尾坂明義
ナノからミリへのボトムアップによるナノクリスタルセラミックスの創製
 ─スーパーセラミックスを目指して─
産業技術総合研究所
加藤一実
誘電材料の新展開
 ─新材料創成,デバイス化におけるブレークスルー─
静岡大学
脇谷尚樹
高度エネルギー変換材料の新展開
大阪府立大学
林 晃敏
革新的なセラミックアセンブリ技術とエネルギー・環境セラミックスの新展開
産業技術総合研究所
淡野正信
スマートプロセスによるセラミックス材料開発の新展開 
 ─ビーム加工, 焼成技術, 自由造形, パターニング, 組織化 の新潮流─
大阪大学
宮本欽生
セラミックスの異方性工学 (Anisotropics)
(株)コンポン研究所
原 邦彦
エマージングマテリアル
 ―新物質創製―
北海道大学
吉川信一
無機物質の構造科学
東京工業大学
八島正知
クリスタルサイエンス
 ─結晶育成技術の新展開と材料研究─
物質・材料研究機構
大谷茂樹
ハイブリッドマテリアル
 ─ハイブリッド・プロセッシングからナノハイブリッドマテリアルまで─
産業技術総合研究所
竹内友成
水溶液プロセス科学の新展開
 ─高機能化と低環境負荷の両立─
九州大学
榎本尚也
セラミックスのケミカルデザイン
 ─分子設計から粒子,集合構造制御,形態制御機能性へ─
九州大学
北條純一
セラミックスのものづくりを横断的に支える粉体プロセスの進歩と課題
名古屋工業大学
高橋 実



一般セッション

特定セッションのいずれのテーマにも該当しない発表については一般セッションとしてお取扱いします.下記リストをご参考にお申込みください.発表形式はポスター発表のみとなります.プログラム編成は協会が一括しておこないます.

【一般セッションリスト】
 A.エンジニアリングセラミックス
 B.エレクトロセラミックス
 C.ガラス・フォトニクス材料
 D.生体関連材料
 E.セメント
 F.陶磁器
 G.環境・エネルギー・資源関連材料
 H.プロセス
 I.解析
 J.教育



元素戦略

元素戦略に関係のある研究発表であると考える方は,ぜひ研究発表申込時に“元素戦略”(Element strategy)のキーワードを指定して下さるようお願いします.

平成19年度より希少資源・不足資源の問題を解決していくための国家プロジェクトとして“元素戦略”プロジェクトが始まりました.この取り組みは,ナノテクノロジー・材料分野の先端的融合研究領域より生まれた基礎研究のシーズ技術を産学官の連携研究体制を構築して強力に推進し,10〜15年後に実用化が期待される革新的な製品を見据えた研究領域を抽出し,その研究開発を加速することを目指した委託事業の一環として取り上げられました.このプロジェクトは,いわば“ポストナノ”的な性格を持ったプロジェクトと言うこともできます.また元素戦略プロジェクトのもう一つの特徴は文部科学省と経済産業省との二省連携によるプロジェクトであることです.したがって,次年度以降も重要なプロジェクトとして位置づけられていくことが予想されます.
本プロジェクトの目指しているところは,物質・材料が有する特性・機能を決める元素の役割を本源的な見地から解明することにより,希少資源・不足資源などを代替ならびに効率的に利用する技術,有害物質・材料対策につながる材料技術の開発を通して,新たな物質材料科学の基礎を築く研究開発にあります.もう少し具体的な説明としてあげられている研究例示には,

  1. 豊富で無害な元素による独特の構造や組織で,希少元素の担う機能を発揮させる代替材料の研究

  2. 環境に調和して利用する高機能材料の研究

  3. 物質・材料の機能を決定づける特定元素の特性解明と,これを応用した新機能に関する研究

  4. 希少元素・有害物質の使用量の大幅低減につながる研究

  5. 必要機能を最小限満たし,資源・エネルギー・環境負荷をミニマム化する研究

  6. 元素有効利用のための実用材料設計技術

などがあります.これらの研究例示を見ると,これまで日本セラミックス協会の会員が研究してきた材料のかなりの部分は,これらの研究例示に直接・間接的に関係していると言えます.本協会としても,会員諸氏がこの“元素戦略”プロジェクトに関心を持ち,積極的に関わってもらえるようさまざまな企画をすることになりました.3月に開かれた年会におけるサテライト講演会と特別講演は,このような背景から緊急的に行われた企画です.
 その他の取り組みとして,秋季シンポジウムにおいても元素戦略関係の企画を考えています.今年度は,既に各セッションがオーガナイザーによって企画されていますので,新たに元素戦略のセッションを独立に立ち上げるのではなく,元素戦略に関係のある講演が含まれているセッションと共催する方式をとりたいと考えています.元素戦略に関係のある研究であると考える方は,ぜひ研究発表申込時に“元素戦略”のキーワードを指定して下さるようお願いします.

(2006年度基礎科学部会長 岡田 清)


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