|
技術立国を標榜する日本にとって,産業上重要であり資源や環境面などの問題から継続的な使用が危ぶまれている材料に対する対策は急務であり,透明導電性酸化物もこの例外ではありません.近年のフラットパネルディスプレイの急速な普及とその大型化に伴い,透明電極として用いられているITO(Indium Tin Oxide)の需要は急激に伸びており,今後もさらなる伸びが予測されています.この急激な需要増に加えて一部の投機的な思惑も絡み,元々資源的に豊富ではないInの価格高騰は著しく,ITO代替が現実のニーズとして高まりつつあります.本特集ではこのような背景を踏まえ,『脱In』という視点から透明導電性酸化物を捉え,希少元素に対する国家的戦略,Inを取り巻く経済状況や省資源への取り組み,ITO代替の可能性などについて解説して頂きます. (特集担当委員:冨岡孝夫・柳 博)
|