概要

主催 日本セラミックス協会教育委員会
協賛 日本化学会・日本物理学会・応用物理学会・日本金属学会・日本機械学会・化学情報協会

特色  「セラミックスって何?どうやって作るの?どういう性質があるの?何が研究開発のキーポイントになるの?」セラミックスの研究や開発などに従事されて間も ない方、あるいはこれから始めようとする方、さらにセラミックスの研究や開発にあらためて取り組もうとする方、開発に必要な基礎やノウハウを知りたい方な どがお持ちの様々な疑問にお答えするセミナーが、この [Ceramics Education Program for Beginners :CEPRO(セプロ):通称 セラミックス大学]です。

 市販の教科書では得られない具体的な入門の手引きから、製品として実用化する際の指針まで幅広い内容をカバーします。講義を担当する のは、それぞれの分 野での豊富な経験を持つ大学教員、企業の研究員や開発担当者で、セラミックス化学の基礎、作り方の基礎と構造の観察方法、作り方のノウハウ、多様 な物性、実際の使われ方などについて全21回(7日間)の講義の中でエッセンスを解説します。併せて今後の学習方法についても紹介します。これまで他の分 野で研究・開発などに携わってこられた方が参加しても、十分満足していただけるようにカリキュラムを組んであります。 

講義風景をご覧いただけます  Windowsの方   Macの方

質問風景をご覧いただけます  Windowsの方   Macの方

 また,希望者若干名を対象に会場となる大学でセラミックス関連研究室の見学を実施します。
 5回以上の講義出席者には修了証が発行されます。 

講義 ①ベーシッ クコース、②アドバンスコースに分かれています。
①、②を自由に選択することができます。

CEPRO2015 講義内容

第1回講義から第7回講義の開始時間は13:00、終了時間は17:30です。


<ベーシックコース>
第1回講 義

5月 9日(土)
東京工業大学
(大岡山)
見学会
MAP
時間 講義タイトル/概要 講師
13:00~
14:20

これからセラミックスを始める人のための概論

セラミックス大学の講義を開始するにあたり、セラミックスの全体像を概観し、各 講義の位置付けを説明する。具体的には、セラミックス材料の一般的な分類、特徴、 応用、作製方法等について説明する。

安盛 敦雄
(東京理科大学)
14:35~
15:55

これだけは知っておきたい 合成の基礎1:微粉末合成

セラミックス微粉末は触媒などの表面を利用する材料だけでなく、緻密な焼結体を作る際にも重要な役割を担う。本講義では微粉末の定義、作り方、評価方法について、基礎的な理論と具体的な例を説明する。

冨田 恒之
(東海大学)
16:10~
17:30

これだけは知っておきたい 合成の基礎2:成形と焼結

セラミックス製品を製造する代表的な工程である粉体プロセスを例にとり、成形と焼結を中心に各工程の方法や特徴について説明する。 また、成形や焼結などの各工程が製品特性に与える影響について事例を交えて紹介する。

篠原 伸広
(旭硝子(株) )

見学会2011年

見学会:10時55分集合、12時終了
第1回講義の際に東京工業大学セラ ミックス関連研究室の見学会を行います。
希望される方は、受講申込時に「見学会を希望する」をお選びください。
先着30名の方に集合場所等をご連絡いたします。

※写真は2011年見学会のものです。


<ベーシックコース>
第2回講義
6月 6日(土)
中央大学
(後楽園) MAP
時間 講義タイトル/概要 講師
13:00~
14:20

こうすればできるセラミックスの評価1:粉体・焼結体構造評価

原料粉体から各種成形プロセスを経て焼結体を作製するまでの構造形成過程を 理解することを目的として、粉体、スラリー、顆粒体、成形体、焼結体の各特性を 評価するための基礎的な方法について紹介する。

内藤 牧男
(大阪大学)
14:35~
15:55

役に立つセラミックス基礎1:結晶化学1(結晶構造と化学結合)

セラミストとして知っておくべき結晶構造が、イオン半径や化学結合論でどのよう に整理・分類されるかを紹介する。また化学式より、ある程度の構造予測ができるよ うになっていただくことを目的とする。

橋本 拓也
(日本大学)
16:10~
17:30

役に立つセラミックス基礎2:状態図・熱力学

新素材やプロセスの開発,操業での問題解決の際, 熱力学や状態図は有益なツールになる. しかし,意外とわかりづらく,馴染めない分野でもある. その理解の一助になるよう, 状態図とその裏に隠された熱力学を解説する.

南口 誠
(長岡技術科学大学)

<ベーシックコース>
第3回講義

6月27日(土)
東海大学
(高輪)
MAP
時間 講義タイトル/概要 講師
13:00~
14:20

役に立つセラミックス基礎3:結晶化学2(結晶構造の表現)

対称性に基づく結晶構造の理解と、結晶構造データの取り扱いを習得することを目的として、対称操作、空間群、International tablesの読み方、 アプリケーション(VESTA等)の利用法など説明する。

門馬 綱一 
(国立科学博物館)
14:35~
15:55

こうすればできるセラミックスの評価2:粉末X線回折

セラミックス研究に欠かすことのできない分析手法の1つである粉末X線回折の基 礎を理解することを目的とする。粉末X線回折の基本原理、この手法でわかるこ と、解析の実際など、実例を交えて紹介する。

紺谷 貴之
((株)リガク)
16:10~
17:30

知って役立つ合成プロセス1:液相からの合成

融液や溶液の状態から固体のセラミックスを合成する液相プロセスについて、物理化学的な諸原理と基本的な化学反応について概説する。 さらに、ゾルゲル法、水熱法、ソルボサーマル法などを用いた具体例を紹介する。

藤原 忍
(慶應大学)

<アドバンスコース>
第4回講義

7月25日(土)
東京理科大学
(葛飾)
MAP
時間 講義タイトル/概要 講師
13:00~
14:20

セラミックスの使われ方1: バイオセラミックス

バイオセラミックスは「人工骨」などとして医科歯科分野で臨床応用されている。 本講ではこのバイオセラミックスの歴史,基礎と応用について概説し,最近のトピッ クスとして再生医療に加え,医科歯科分野以外への産業応用等の事例についても紹介 する。

袋布 昌幹
(富山高等専門学校)
14:35~
15:55

物性と評価1:導電性

本講義では,物質の導電性について理解することを目的として,原子の成り立ち,キャリア濃度と移動度の考え方, さらに結晶構造のバンドの概念まで展開し,解説をします。その後,実際の導電性物質を伝導機構の基本と共に紹介することにより理解を深めます。

真島 豊
(東京工業大学)
16:10~
17:30

セラミックスの使われ方2:無機有機ナノハイブリッド

ナノ・分子レベルで無機物と有機物を組み合わせた材料の考え方や方法論の理解を目的とする。特に多孔性材料を例とし、ゼオライト等のセラミックス材料から無機有機ハイブリッド多孔体への展開について紹介する。

前田 和之
(東京農工大学)

<アドバンスコース>
第5回講義
日程が変更になりました
9月 5日(土)
工学院大学
(新宿)
MAP
時間 講義タイトル/概要 講師
13:00~
14:20

セラミックスの使われ方3:ガラス・光物性

物質と光の相互作用を学ぶ第一ステップとして, 光の基本的な性質や物質の光学応答(吸収,反射,屈折,散乱) について述べた後,いくつかのガラスの光学的性質を取りあげて解説する。

藤田 晃司
(京都大学)
14:35~
15:55

物性と評価2:誘電性

誘電性を考える上で基となる分極挙動について、巨視的な視点と微視的な視点で整理して説明します。 また、圧電性、焦電性、強誘電性について解説し、誘電体の応用についても紹介します。
保科 拓也
(東京工業大学
16:10~
17:30

セラミックスの使われ方4: エネルギー貯蔵(キャパシタの現状と展望)

近年、環境汚染や地球温暖化などグローバルな環境問題解決のため低炭素社会を目指したエネルギー革新が求められている。 再生可能エネルギーを大幅に取り入れるなど、新体制への移行が急務である。利用可能で多種多様な資源を用途に最適な方法で生み出し、 蓄電デバイスとの組み合わせによる効率的なエネルギーのやりくりが重要となる。人や自然に対しての安全性を高め、環境負荷を軽減、 自然エネルギーの利用を促進、持続可能な分散型エネルギーシステムを構築する必要がある。いわゆるスマートエネルギー (創エネ・蓄エネ・省エネ)社会の確立が求められている。このような背景の中で、高エネルギー密度・高作動電圧を示すリチウムイオン電池や 高パワー密度・広範な作動温度・良好なサイクル特性を示す電気二重層キャパシタは、重要な蓄電デバイスである。また近年では、 それらを組み合わせて信頼性を高めたハイブリッド型の新蓄電デバイスが登場している。セミナーでは、チタン酸リチウム(Li4Ti5O12) ナノ結晶をはじめとする各種リチウム含有セラミックス材料を紹介しながら、将来の蓄電を考える。

直井 勝彦
(東京農工大学)

<アドバンスコース>
第6回講義

10月10日(土)
東京大学(本郷)
MAP
時間 講義タイトル/概要 講師
13:00~
14:20

知って役立つ合成プロセス2:気相からの合成

セラミックス薄膜の気相合成プロセスについての理解を深めることを目的に、CVD(化学蒸着)法とPVD(物理蒸着)法を中心にその原理と特徴、装 置の概要を講義する。応用例として工具用の硬質膜の合成プロセスを紹介する。

長田 晃
(三菱マテリアル(株))
14:35~
15:55

セラミックスの使われ方5: 吸着剤

吸着剤にはミクロ孔(~2 nm)・メソ孔(2~50 nm)・マクロ孔(50 nm~)を有するものがあり, それらの細孔特性を活かした様々な用途に使用されている。本講義では, 吸着現象の基礎や吸着剤の実際の応用例, 特に福島原発事故に伴い飛散した放射セシウムの吸着剤として使用されているミクロ孔を持つ「ゼオライト」を中心に紹介する。

渡辺 雄二郎
(金沢工業大学)
16:10~
17:30

電子顕微鏡観察と計算科学

電子顕微鏡と理論計算はセラミックスの原子構造や化学結合を解析できる強力な分析ツールです.特に近年それらの手法の分解能や精度,速度が飛躍的に向上しております.本講義では最新の電子顕微鏡法と計算科学の基礎と応用例を紹介します.

溝口 照康
(東京大学)

<アドバンスコース>
第7回講義
日程が変更になりました
11月14日(土)
上智大学
(四谷)
MAP
時間 講義タイトル/概要 講師
13:00~14:20

物性と評価3: 機械的性質

セラミックスの破壊強度、破壊靱性、弾性率等の機械的性質および熱伝導率、熱膨張率等の熱的特性を含めた基礎物性から、 耐熱衝撃特性等について基礎的理論および実際の評価法について紹介する。

本多 沢雄
(名古屋工業大学)
14:35~15:55

物性と評価4:磁性

酸化物磁性材料に対する理解を深めることを目的とし 磁性材料の用途及び軟磁性材料と硬磁性材料の違いについて簡単に説明した後に ソフトフェライトを中心とした磁性の基礎、物性及び微細構造制御について説明す る。

森 健太郎
(TDK(株))
16:10~17:30

セラミックスの使われ方6: セメント

セメント産業は健全な社会資本を構築する使命を維持しつつ、産業廃棄物を有効に利用している。 セメント産業の概況と社会インフラに関連し た国内の状況を述べる。 さらに低炭素化社会資本整備に向けた材料開発について概説する。

坂井 悦郎
(東京工業大学)

受講料

①ベーシッ クコース、②アドバンスコースに分かれています。
①、②を自由に選択することができます。

受講料(テキスト代・消費税込)  ※協賛学協会会員は会員と同じ

①、②それぞれ単独受講の場合
(ベーシック3回分又は   アドバンス4回分)

①、②両方を受講の場合(全7回分)

個人会員・特別(法人)会員
21,000円
33,000円
個人会員(教育会員)
9,000円
13,000円
学生会員
6,000円
8,000円
非会員
26,000円
47,000円
学生非会員
9,000円
13,000円

申込

お申込みはこちらから <申込>   

申込締切 120名になり次第締切

申込方法 上記 フォームから申込を行ってください。
その後、銀行振込をお願いいたします。なお、受講料は第1回講義までにご送金くださいますようお願いします。
お申込後の取消については、返金いたしません。

振込先 三菱東京 UFJ銀行 新宿中央支店 (普)3935016
口座名義:公益社団法人日本セラミックス協会
振込受領書を領収書にかえさせていただきます。

MAP

<ベーシックコース>

第1回講義 東京工業大学(大岡山) 会場案内図pdf

第2回講義 中央大学(後楽園) 会場案内図pdf

第3回講義 東海大学(高輪) 会場案内図pdf

<アドバンスコース>

第4回講義 東京理科大学(葛飾) 会場案内図pdf

第5回講義 工学院大学(新宿) 会場案内図 pdf

第6回講義 東京大学(本郷) 会場案内図pdf

第7回講義 上智大学(四谷) 会場案内図pdf

過去の開催

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Q&A

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