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表示ディスプレイ / CRT絶縁体(マルチフォームガラス) PDFアイコンさらに詳しい解説記事を読む
(PDFセラミックス誌2006年9月号掲載記事)
電気を通さず高電圧にも耐える性質をもつブラウン管TV用ガラス
“マルチフォームガラス”とは、私達の身近にあるディスプレイとして家庭用テレビやパソコン用モニターとして幅広く使われているCathode Ray Tube(以下CRT)内の電子銃を支持する特殊なガラス部材である。CRTは電子銃から出た電子ビームを蛍光面に当て、画像を映す仕組みになっている。 “マルチフォームガラス”の特性として、電子銃の仕様や形状寸法が多種多様な為、それらを支持する部材自身も多様な形状に成型できることが望ましく、また電子銃にかかる電圧は瞬間的に数万ボルトになり、電子銃の位置や電極間隔のズレが画像の精度や安定性を左右することから、電極の温度変化に対して熱膨張が少ない部材で電極を支持する必要がある。 それらの用途に適した、高い絶縁性、耐電圧破壊強度や低膨張性などの特性を備えた部材が、“マルチフォームガラス”である。
製品の使用用途 テレビ,パソコン用モニターなどのCRT
見学可能な博物館など 特になし
Key-word CathodeRay Tube,電子銃,焼結ガラス法
市場に出回った年代 1956年頃〜現在
*現在とは記事作成時(2006年9月時点での情報です)
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