セラミックス材料の蛍光X線分析

―基礎と応用―

XRF Analysis of Ceramics and Allied Materials
―Fundamentals and Applications―

 

日本セラミックス協会 原料部会 分析化学分科会 蛍光X線分析WG編 2004年3月,B5判,199ページ(索引含む)

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ISBN 4-931298-39-7 C3058

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「セラミックス材料の蛍光X線分析 −基礎と応用−」発刊にあたって

 物質や材料の化学組成を知ることは、その性質、特性、機能などを理解するための最も重要な要素の一つである.化学分析方法の一つの理想は、人手をかけずに正確な分析値を早く知ることにある.しかし化学分析方法の現状は、材料や製品の多様化、ならびに研究開発の高度化とともに、ますます複雑で多様化しており、それに伴って一般的に認知される分析方法も年々増加する傾向にある.一方で現在のシステムは省力化が求められ、分析技術の開発はもとより、それら技術を育成して習熟するゆとりも少なくなってきている.このような状況下では、新たな分析方法を開発し規格化したとしても、その技術を迅速に、しかも容易に習得させる必要性が大きな課題となるであろう.

日本セラミックス協会原料部会では、早くからこのような事態を想定し、化学分析における熟練技術者の育成に努める一方で、機器分析法の一種である蛍光X線分析法の優位性に着目して、関連する講演会を開催して啓発に努めてきた.また、原料部会化学分析分科会と協力して、独自の研究発表会を通して、蛍光X線分析法に関する貴重な成果を数多く報告してきた.これらの活動から得られた主な成果は、適度な知識と技術を取得すれば、天然原料、人工原料、さらには製品開発に供される特殊な試料についても、実用的な正確さで分析値が得られることを示したことであろう.このことから、蛍光X線分析法は理想的な化学分析の方向性を指し示している方法と考えられる.上記のような経過から、蛍光X線分析法についての新しい知見を含む貴重な成果をまとめ、広く世に供するようにとの意見が多く寄せられてきた.このような意見を受けて、原料部会化学分析分科会では会員の学究者及び専門家からなるワーキンググループを発足させ、各分野から蛍光X線分析法に関する執筆担当者を選定して、改めて原稿の作成に着手することになった.昨今の厳しい経済状況のなかでの作業は相当な困難を伴ったが、幸いにもワーキンググループと事務局の地道な努力が実って、今般ようやく発刊する運びとなった次第である.これは、小冊子ではあるが、内容的には蛍光X線分析の基礎をはじめ、物理量と化学量との対比、標準物質の使用、セラミックス関連試料に対する前処理操作の内容などが丁寧に記載されている.まさに、セラミックスを中心とした材料の開発担当者にとっての手軽な携帯書といえるであろう.加えて、蛍光X線分析に携わる実務者が、さらなる活躍をするためにも、この小冊子が活用されるならば、原料部会ならびにワーキンググループの望外の喜びである.(抜粋)

[日本セラミックス協会原料部会部会長 中川善兵衛]

内 容

T 基礎編    

 はじめに    

 1.X線とは?   

  1.1 電磁波の分類 

  1.2 X線と物質との相互作用 

  1.3 X線の性質        

  1.4 蛍光X線とは  

 2.蛍光X線分析

  2.1 特長

  2.2 応用分野

 3.蛍光X線分析装置

  3.1 装置の構成

  3.2 各種蛍光X線分析装置

 4.標準物質

  4.1 標準物質と認証標準物質

  4.2 標準物質と認証標準物質の扱い方および使い方

  4.3 その他注意すべき事柄

 5.分析試料

  5.1 固体および粉体

  5.2 薄膜

  5.3 液体

  5.4 表面

 6.測定

  6.1 通常の蛍光X線分析装置を用いる測定

  6.2 全反射蛍光X線分析装置を用いる測定

 7.測定データの処理

  7.1 定性分析

  7.2 マッピング表示

 8.装置の設置条件

 9.装置の保守

 10.安全管理

 11.関係法規

 主な参考書

 

U 応用編

 1.通常の蛍光X線分析装置を用いる分析事例

  1.1 定性分析

   1.1.1 天然原料

   1.1.2 製品

   1.1.3 定性定量分析に利用できる試料前処理装置及び蛍光X線分析装置の一例

  1.2 定量分析

   1.2.1 セラミックス用天然原料および調合原料

   1.2.2 ガラス用天然原料および調合原料

   1.2.3 ガラス製品

   1.2.4 セメントの蛍光X線分析

   1.2.5 セメントの全自動蛍光X線分析

   1.2.6 耐火物および原料の蛍光X線分析

   1.2.7 環境試料の蛍光X線分析

   1.2.8 電子材料用セラミックスの蛍光X線分析9

 2.全反射蛍光X線分析装置を用いる分析事例

  2.1 表面の分析事例

  2.2 深さ方向の分析事例

   2.3 蛍光X線分析装置

   2.3.1 (株)テクノスの装置

   2.3.2 理学電機工業(株)の装置

 3.その他特殊な分析事例

  3.1 放射光による蛍光X線分析

  3.2 蛍光X線分析の犯罪捜査への応用

  3.3 蛍光X線分析の考古学への応用

  3.4 蛍光X線分析の組成分析以外への応用

 

V 付録

 蛍光X線分析法に関する研究会活動の経緯

 はじめに

 1.窯業関係分析技術者研究発表会等における活動状況

 2.原料部会講演会

  2.1 原料部会天然原料分析研究会関係

  2.2 耐火物関係

  2.3 セメント関係

  2.4 セラミックス及び諸原料関係

 

セラミックス材料の蛍光X線分析−基礎と応用−索引−

 



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