セラミックス地域懇談会 2017.6.20 長野 開催報告

概 要
 平成29年6月20日に、長野県工業技術総合センター材料技術部門(長野市)において、地域懇談会事業と、第1回長野県ファインセラミックス技術研究会を共催実施しました。研究会員である長野県内の中小企業と信州大学工学部の学生に加え、関東支部会員の参加もあり、7機関35名の参加者を迎えて実施することができました。今回は、大阪大学接合科学研究所スマートプロセス研究センター 桐原聡秀教授をお招きし、3Dプリンタによる光造形法を用いた機能性セラミック構造の創製について御講演をいだたきました。

 御講演では、光造形法の基本について、製造条件を詳細に示しながらセラミック構造体としての評価についても解説して頂きました。また、応用展開の方向性について、構造により機能を発現させる例としてフォトニッククリスタルやフォトニックフラクタル構造による電磁波反射/遮蔽特性、人口骨や人口歯冠などバイオセラミックスへの応用、溶射皮膜の生成等について紹介して頂きました。

 今回、研究会での講師をお引き受け頂いた桐原先生、ご参加いただいた皆様、並びにご支援を賜りました日本セラミックス協会関東支部幹事の皆様に深く感謝申し上げます。

講演内容
題 目: 「3Dプリンタによる光造形法を用いた機能性セラミック構造の創製」
講 師: 大阪大学接合科学研究所スマートプロセス研究センター 教授 桐原聡秀 氏
内 容:
 1. 光造形用の発展
 2. 最適化の手法
 3. 構造構築の方向性
 4. 新しい展開
 5. 溶接工学との融合

質 疑:
・調整したスラリーの安定性について。
・溶射した場合に焼結する機構についてAD法との違い。 等

セラミックス地域懇談会 2017.6.20 長野 参加募集

演題:「3Dプリンタによる光造形法を用いた機能性セラミック構造の創製」

講師:大阪大学 接合科学研究所スマートプロセス研究センター 桐原聡秀 教授

内容:当日は光造形法による3時限構造の創成を中心に2Dコーティングなどアクティブ・マニュファクチュアリングに関する基礎的な考え方について、また、実際の応用例についてご講演していただく予定です。

主催(共催):日本セラミックス協会関東支部,長野県ファインセラミックス技術研究会

日時:平成29年6月20日(火)午後2時00分〜4時00分

会場:長野県工業技術総合センター 材料技術部門
(長野市若里1-18-1)

参加費:無料

問合せ先
長野県ファインセラミックス技術研究会事務局
(長野県工業技術総合センター材料技術部門内)
担当:材料化学部 下里直子
電話:026-226-2812(代表)
ファクシミリ:026-291-6243
電子メール:shimosato-naoko@pref.nagano.lg.jp