セラミックス地域懇談会 2018.9.21 長野 実績報告書

概 要
 平成30年9月21日に、長野県工業技術総合センター材料技術部門(長野市)において、地域懇談会事業と、第2回長野県ファインセラミックス技術研究会を共催実施しました。
研究会員である長野県内の中小企業と信州大学工学部の学生に加え、関東支部会員の参加もあり、7機関28名の参加者を迎えて実施する事ができました。
 今回は、大阪大学 産業科学研究所 教授 関野 徹教授をお招きし、“機能共生型”バルク材料・ナノ材料の創製について御講演をいだたきました。
 御講演では、セラミックスの結晶粒内にナノ構造を創出すると力学的に強化される現象について基本的な理論を解説して頂きました。この理論を基に、セラミックスの高次機能化や有機/無機ハイブリッド型材料の開発について御紹介いただきました。また、チタニアナノチューブの開発を基にした機能調和型ナノマテリアルへの展開応用など、バルク材料・ナノ材料の高次機能化に関する多岐にわたる研究について御紹介いただきました。

 今回、研究会での講師をお引き受け頂いた関野先生、ご参加いただいた皆様、並びにご支援を賜りました日本セラミックス協会関東支部幹事の皆様に深く感謝申し上げます。

講演内容
題 目: 「“機能共生型”バルク材料・ナノ材料の創製」
講 師: 大阪大学 産業科学研究所 教授 関野 徹 氏

内 容:
1.多機能型材料・高次機能調和型材料の必要性
2.ナノデザインによるバルク型高次機能材料
  ・セラミックスの高次機能化(バルク型セラミックスナノコンポジット)
  ・有機/無機ハイブリッド型高次機能調和材料
3.低次元ナノ異方構造制御による高次機能調和型ナノマテリアル
  ・チタニアチューブ
4.バルク型セラミックスナノコンポジットと低次元ナノ構造の融合
  ・アルミナ/Tiナノコンポジットの高次機能

質 疑: 
・ナノコンポジットに最適な粒子サイズについて。
・ナノコンポジットによる高靱性化、超塑性加工の可能性について。  等

以上

セラミックス地域懇談会 2018.9.21 長野 参加募集

演題:「“機能共生型”バルク材料・ナノ材料の創製」

講師:大阪大学 産業科学研究所 関野 徹 教授

内容:セラミックス材料のナノからマクロまでの構造設計・制御および融合技術を駆使して多様な機能を獲得した“機能共生型”バルク材料・ナノ材料、具体的には力学的・電気的特性共生型セラミックス複合材料等について基礎的な考え方について学ぶとともに、新規な構造特性・機能特性を有する先端材料について理解する。

主催(共催):日本セラミックス協会関東支部
                長野県ファインセラミックス技術研究会

日時:平成30年9月21日(火)午後1時30分〜3時30分

会場:長野県工業技術総合センター 材料技術部門
(長野市若里1-18-1)

参加費:無料

問合せ先
長野県ファインセラミックス技術研究会事務局
(長野県工業技術総合センター材料技術部門内)
担当:材料化学部 下里直子
電話:026-226-2812(代表)
ファクシミリ:026-291-6243
電子メール:shimosato-naoko@pref.nagano.lg.jp