セラミックス地域懇談会 2019.2.19 長野 実績報告書

概 要
 平成31年2月19日に、長野県工業技術総合センター材料技術部門(長野市)において、地域懇談会事業と、第4回長野県ファインセラミックス技術研究会を共催実施しました。
研究会員である長野県内の中小企業と信州大学工学部の学生に加え、関東支部会員の参加もあり、6機関27名の参加者を迎えて実施する事ができました。
今回は、東北大学学際科学フロンティア研究所 島津武仁教授をお招きし、原子拡散接合法によるセラミックスと異種材料との室温接合について御講演をいだたきました。
御講演では、原子拡散接合法(ADB)について、ADBの利点や接合の要件について、基本的な理論を解説して頂きました。さらに、ADBによる常温・常圧での金属とセラミックス、ポリマーの異種材料接合による電子デバイスや光学デバイスへの応用について、多岐にわたる研究、実用例を解説して頂き、量産設備についてもご紹介いただきました。

 今回、研究会での講師をお引き受け頂いた島津先生、ご参加いただいた皆様、並びにご支援を賜りました日本セラミックス協会関東支部幹事の皆様に深く感謝申し上げます。

講演内容
題 目: 「原子拡散接合法によるセラミックスと異種材料との室温接合」
講 師: 東北大学学際科学フロンティア研究所 教授 島津武仁 氏

内 容:
1.原子拡散接合法(ADB)について
2.ADBの3つの利点と接合のための要件
3.ADBの電子デバイスおよび光学デバイス形成への応用
4.鏡面研磨金属、およびポリマーとのADB
5.ADB量産設備と関連技術

質 疑: 
・原子再配列の膜の結晶状態は?
・原子再配列の進行方向は?
・金膜とサブストレイトの界面状態はどうなっているのか  など

以上