終了報告

平成17年度 東海支部 特別講演会

去る平成17年4月15日(金)、愛知厚生年金会館におきまして、平成17年度東海支部特別講演会を開催致しました。タイ・チュラロンコン大学・理学部・材料学科 教授 和田 重孝氏より「タイの科学・技術−自主開発は可能か−」と題して講演して頂きました。

講演内容は、日本との関わりを交えたタイの歴史、強力な影響力をもつタイ王室の成り立ち、実績さらに将来展望、教育と研究、研究開発政策等を幅広く紹介して頂きました。タイはさまざまな外国資本が入り産業を興していますが、自主開発による産業振興にはさまざまな社会システム、国民性が障害となっております。例えば、セラミックス材料の研究に欠かせない解析装置がようやく設備されるようになっても、申請から7年も経ち、しかも制度上申請当時の仕様のものを購入することになります。日本の大学がタイの大学と共同研究をするといっても対等な関係での研究は難しいでしょう。むしろ、日本から研究者がタイに赴きさまざまな機会を捉えて集中講義を行う、といった方式が望ましいと考えます。それを繰り返すことによりタイの科学・技術水準を引き上げ、共同研究、さらには自主開発ができる土壌を育ててゆくことが大切だと思います。タイの科学技術の現状をよく見極めるためには2年以上タイに滞在し、一緒に仕事を行うことが必要であると実感しています。
タイでの暮らしや、研究・教育の様子を目に見えるように、わかりやすくご説明くださり、その範囲の広さと奥深さに驚かされる内容でした。

なお、特別講演には大学、企業、研究所などから60名の参加があり、盛況の内に終了することができました。講師をはじめ、座長、参加者の方々によるご協力の賜物と厚く御礼申し上げます。またこの後の懇親会には41名の参加があり、大いに歓談して頂きました。本当にありがとうございました。(事務局)

 

主 催: (社)日本セラミックス協会東海支部

共 催: (社)日本セラミックス協会陶磁器部会

耐火物技術協会東海支部

日 時: 平成17年4月15日(金) 15:40〜17:00 懇親会17:15〜19:00

場 所: 愛知厚生年金会館 鳳凰の間

内 容: 「タイの科学・技術−自主開発は可能か−」

  チュラロンコン大学 理学部 教授  和田 重孝 氏

 【講演の様子】

   

以上

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