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第45回 東海若手セラミスト懇話会
2012 年 秋期講演会 開催報告

東海若手セラミスト懇話会
日本セラミックス協会東海支部


去る平成24年10月19日(金)、豊田中央研究所におきまして、第45回東海若手セラミスト懇話会2012年秋期講演会を開催致しました(共催:日本セラミックス協会基礎科学部会、日本化学会)。

今回は講演二件と展示室見学、意見交換交流会というプログラムで開催されました。まず招待講演として、東北大学 山田 高広先生より「活性金属を利用した金属ケイ化物および炭化物の合成」と題してご講演いただきました。熱電変換材料や構造材料として応用が期待されている各種ケイ化物や炭化物の新しい合成法として、アルカリ金属の高い反応性を利用した低温合成法を分かりやすくご紹介いただきました(写真1)。二件目の招待講演として、豊田中央研究所 森川 健志先生より「人工光合成: 光触媒を用いた、水と二酸化炭素と太陽光による 有機物の直接合成」と題してご講演いただきました。可視光応答型光触媒の紹介から始まり、半導体と錯体触媒を組み合わせて開発された新しいコンセプトのハイブリッド光触媒による人工光合成について丁寧にご紹介いただきました(写真2)。講演後には、展示室見学を実施しました。豊田中央研究所で研究・開発されてきた材料、機械、エレクトロニクスやシステム等、幅広い分野の展示物を見学しました。

その後は意見交換交流会を開催しました。大学、企業、研究機関の若手セラミスト達が和やかに議論、意見交換を交わしました。併せて、先に実施された二件の講演に対する学生さんの質問の中から、ベスト質問賞をそれぞれ1名ずつ選出し、表彰を行いました。ベスト質問賞は若手セラミストによる、より活発な議論を奨励するために毎年設けておりますが、今回もレベルの高い、また興味深い質問が多数なされ、講師の先生方より高い評価を頂戴しました。次回以降も積極的な議論への参加を期待します。なお、受賞者の氏名と所属は、本報告の最後に記した通りです。

今回は合計で61名の参加があり、その内、学生が39名参加しました。本会が盛況のうちに終わったのも、講師をはじめ、参加者の方々のご協力の賜物と心から感謝申し上げます。

written by 和田 賢介[豊田中央研究所]


ベスト質問賞受賞者(敬称略)

対象講演氏名所属
講演1 金子 隼也 名古屋工業大学
講演2 長坂 真人 岐阜大学

写真(画像をクリックすると拡大表示されます。)

photo 1
写真1
photo 2
写真2

開催案内
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平成24年度事業

掲載:2012年12月17日
更新:2014年11月19日