[←H15年度 行事後記indexに戻る]

見学会報告


 平成15年10月30日(木)〜31日(金)、平成15年度原料部会見学会が長野県で開催され、中川部会長をはじめ、18名が参加しました。当日は、天候にも恵まれ、中央アルプス、南アルプスなどの壮麗な景色を目にする中での快適な見学会になりました。

 10月30日は、長野県飯田市で抵抗器などの電子部品を製造しているKOA(株)匠の里を見学しました。同社の理念、事業展開の状況、製品の種類などについての説明、「0402チップ抵抗器の開発」というテーマでの講演の後、チップ抵抗器の製造ラインを見せていただきました。肉眼では判別できないような小さなサイズの抵抗器の製造などは、感動的でした。その日は、辰野町のホテルで宿泊し、夜の懇親会では話も弾み、参加者全員楽しいひと時を過ごしました。

 10月31日は、長野県塩尻市で研削材、研磨微粉などを製造している昭和電工(株)信州事業所を見学しました。同社の歴史、理念、事業展開の状況、製品の種類などについての説明を受けた後、炭化ケイ素研削材、酸化セリウム研磨剤、電融アルミナなどの製造ラインを見せていただきました。半導体デバイスの研磨に多く用いられている酸化セリウム研磨微粉スラリーの製造、巨大な設備による電融アルミナやムライトの製造など、多くの興味深いものがありました。

 今回の見学会では、セラミックスに関係する日本の製造業が活躍している姿を見て、改めて深い感銘を覚えました。また、参加者相互の新たなネットワークを構築することもできたと思います。見学先での懇切丁寧な対応に感謝するとともに、見学会開催の意義を感じた次第です。

KOA(株)匠の里にて
昭和電工(株)信州事業所にて

(三重県科学技術振興センター:伊藤 隆)


[↑ページトップへ戻る]