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原料部会見学会開催報告


 今年の原料部会の見学会は、11月17日(木)、18日(金)の2日間、北関東で開催した。参加者は、須藤部会長を始め、23名であった。 集合場所の高崎駅で(株)ホージュンの元社長で今は顧問の近藤三二さんに出迎えいただき、地元出身の部会長のガイドで浅間山の噴煙を見ながら、中山道沿いを安中に。応用粘土研究所で鬼形所長と皆瀬さんに、事業内容とベントナイトの用途や消費量など分かりやすい説明をいただいた後、大規模な露天掘りの富岡鉱業所へ。秋晴の天気に恵まれ、ベントナイト鉱山としては珍しく、ぬかるみに足を取られることもなく見学できた(写真参照)。次の妙義鉱業所は、我が国ではもう殆どない坑道掘りの鉱山。鋳物砂用の耐熱性の高いベントナイトが取れるため、まだこのような採掘方法でも採算が取れているとのこと。300mで60m下りる斜坑を歩いて切り羽まで。さすがに引き返すのが大変であったが、79才の大先輩も元気で挑戦された。 宿泊は磯部温泉。夜遅くまで、そして朝早くから、参加者の懇親と情報交換が繰り広げられた。 2日目は埼玉県に移動。深谷市の日本煉瓦製造株式会社では東京駅の赤煉瓦を製造したとされるホフマン輪窯をあわただしく見学し、寄居町に埼玉県が運営する彩の国資源循環工場へ。環境整備センターの前沢さんから概要の説明を受けた後、広大な敷地の中、最終処分場や民間が建設中の発電所やリサイクル施設をバスで見学した。県でこのような先進的な取り組みを行っているところは他にないそうで、他県からの見学も多いということであった。 昼食は、深谷の郷土料理の「煮ぼうとう」。後に新聞で見たのだが、19、20日には深谷で郷土自慢の麺料理の味を競う大会が開かれ、これまで苦杯をなめさせられていた山梨の「ほうとう」に勝ったそうである。我々に「ルールがおかしい」と怒っていた女将さんも溜飲が下がったことであろう。 洋館作りの深谷駅で解散。 見学先の皆さんの親切なご対応に感謝し、また、スケジュール調整に失敗して「駆け足で見学」などと無理な要求をする幹事に、笑顔でご協力いただいた参加者の皆さんにもお礼を申し上げたいと思います。

(株)ホージュン妙義鉱業所の事務所にて説明を受ける参加者

(産総研 岩崎孝志 記)


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