日本セラミックス協会 生体関連材料部会

Divisio n of Ceramics in Medicine, Biology and Biomimetics, The Ceramic Society of Japan


●部会の紹介

生体関連材料部会は生体と関連の深い材料におけるサイエンスとテクノロジーに興味をもつ会員の集団で,平成10年セラミックス協会の部会として発足 した最も若い部会である。この部会は若手からベテランまで幅広い年齢層から構成されており,また地域的にも日本全国からメンバーが集まっている。


●発足の経緯
セラミックス, 33, 574(1998). より抜粋)

 近年,各種セラミックス材料が 生体の修復に貴重な役割を果たすようになり,セラミックスに対する医療分野からの期待が高まっている。一方,生体内での反応を利用したバイオミメティック 法により,高度に構造制御された無機固体材料を常温常圧で合成しようとする試みが盛んに行なわれるようになり,更にセラミックスの生化学やバイオテクノロ ジー分野への応用も進められている。
 以上のような状況下において,協会が今後進む一つの新しい分野を開拓するため,平成8年度から「無機物質と生体物質の関連を広範囲に学び,その中からバイオミメティック法による新しいセラミックス合成法を探り,更にセラミックスの医療やバイオテクノロジー,センサー,環境など各種技術への応用の可能性を探る」研究会組織で活動を展開した。研究会は,活動基盤の整備,関連研究者の登録(会員登録数117名)等の部会組織の確立,また活動実績としては「第1回生体関連セラミックス討論会」を開催した。
 今期理事会は,これらの実績を踏まえて細則の改正・部会規則等の整備を行い,平成10年度から「生体関連材料部会」を新設することを承認した。本部会の研究に御関心の深い未登録の会員の皆様の御参加を歓迎致します。