1990年 学術部門 銀賞
アモルファス炭化ケイ素中に核形成したβ-SiC微結晶の高分解能電顕像
写真の説明:
電子照射により作成したアモルファス炭化ケイ素を1000℃まで急速加熱すると
アモルファスのマトリックス中にβ-SiCの微結晶が核形成・成長する。写真は
これらのβ-SiC微結晶の高分解能像を示すもので、微結晶中には積層欠陥を主体
とする格子欠陥が高密度に導入されていることがわかる。左下の光回折図形は
微結晶内部から得られたものであり、積層欠陥の存在を示す[111]方向のストリークが
顕著である。写真左上には核生成直後の段階にあると考えられる直径約5nmの
微再結晶(○印)が認められる。
装置、撮影条件等:
H-9000型高分解能電子顕微鏡(日立)
出品者所属・氏名:
大阪大学超高圧電子顕微鏡センター 坂田孝夫・森博太郎・藤田広志
撮影者所属・氏名:
大阪大学超高圧電子顕微鏡センター 坂田孝夫・森博太郎・藤田広志
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