学術的な意義:
一般にダイヤモンドホィールによるセラミックスの研削加工では、「平行」よりも「垂直」の方が曲げ強さの低下が大きいと言われている。しかし、図に示すとおりZrO2を研削した場合、ZrO2特有の物性(熱伝導が低く、線膨張係数が大きい)により、研削時熱衝撃によるクラックが加工表面に発生し、そのほとんどが研削方向と垂直な方向に仲ぴているため、著しい強度低下を示した.このようにZrO2の場合には、他の構造用セラミックスと異なりその研削方向に注意する必要がある.
装置、撮影条件等:
超音波顕微鏡。周波数=400MHz
出品者所属・氏名:
山口県工業技術センター 前田秀治、三国彰
撮影者所属・氏名:
山口県工業技術センター 江田悟至