技術的な意義:
炭化ケイ素は液相焼結中に、β→αの相転移が起こり、柱状粒子が発達し、高靭性と
なることが知られている。この写真は低温でβ型構造を保持しながら、二重の
粒径分布を持つ組織(2と3)が得られることを示す。その結果、β型を主とする
焼結体でも複合組織を持たせることにより高靭性を示すことが明らかとなった。
変化過程を色で示すことにより、均一核生成により組織が発達することがよく解る。
装置、撮影条件等:
JSM−6400(日本電子)、LUZEXIII(ニレコ)
焼結体を鏡面研磨した後、プラズマエッチング、白金蒸着してSEM観察し、
画像解析処理した。
出品者所属・氏名:
無機材質研究所 三友護、堤正幸・電気化学工業(株) 江本秀幸