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航空・宇宙・輸送 / 航空機用C/Cコンポジットブレーキ PDFアイコンさらに詳しい解説記事を読む
(PDFセラミックス誌2007年12月号掲載記事)
航空機のブレーキに使われる炭素と炭素繊維の複合体
カーボン/カーボンコンポジット(以下、C/Cコンポジット)は、炭素繊維(カーボンファイバー)を炭素で焼き固めた繊維強化型の複合材である。密度は鉄の約1/4と軽量で、大きな比熱と熱伝導率、1600℃以上の温度にも耐えるなど優れた熱的特性を有している。
C/Cコンポジットブレーキは、1971年にはじめて軽量化や高性能化の要求が厳しい戦闘機用ブレーキのブレーキディスクに使用され、軽量で、大きな運動エネルギを短時間で吸収できる高性能な航空機用ブレーキとして実用化された。
スチールブレーキに比べ、重量は50〜60%と軽量で、寿命が2〜4倍と長い。とくに軽量化や高性能化が必要とされる戦闘機や、軽量化による燃料費の節約や長寿命による整備費用の低減など利点から、民間航空機においても、今日まで、広く使用されている。


製品の使用用途 航空機及び車両用ディスクブレーキ
見学可能な博物館など 特になし
Key-word 航空機用ディスクブレーキ,カーボン/カーボンコンポジット,
複合材,軽量,熱的特性
市場に出回った年代 1971年〜現在
*現在とは記事作成時(2007年12月時点での情報です)
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