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生体関連 / 生体活性骨ペースト PDFアイコンさらに詳しい解説記事を読む
(PDFセラミックス誌2008年11月号掲載記事)
半骨折部分に塗り固めて修復する、生体骨となじみの良い
セメントタイプの材料。
生体活性骨ペーストは、主にリン酸カルシウム系の粉体と水系の硬化液を混練し、粘土状あるいはペースト状にして人体の骨欠損部や骨折部に補填、硬化させる、セメントタイプの骨修復材である。粘土状、ペースト状であるため、複雑な形状の骨欠損部に補填できる。混練後、粉体と硬化液が反応・硬化し、体内で低結晶性の水酸アパタイト(生体骨の主要無機成分)に変化するため、生体と馴染みが良く骨と直接結合する。国内では2000年より市販され、整形外科、形成外科、脳外科等で広く使用されており、薬剤のドラッグデリバリーシステム(DDS)の担体、再生医療の細胞スキャフォールド(細胞の足場)としての使用法等も期待されている。

生体活性骨ペースト


製品の使用用途 医療分野(骨)
見学可能な博物館など 特になし
Key-word 人工骨、ペースト、生体活性、硬化、アパタイト
市場に出回った年代 1990年〜現在
*現在とは記事作成時(2008年11月時点での情報です)
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