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生体関連 / 炭酸アパタイト人工骨補填材料 PDFアイコンさらに詳しい解説記事を読む
(PDFセラミックス誌2023年10月号掲載記事)
炭酸アパタイト人工骨補填材料
体内に埋植されると、骨に置き換わり新しい骨を作ることができる人工骨
事故や病気で失われた骨を回復させるために、骨の足りない部分を補う材料として、患者自身の骨(自家骨)が使用されてきた。しかし、健康な部位から骨を採取することは患者自身の負担が大きいため、骨と同じ成分である炭酸アパタイトを主成分とする合成された人工骨が開発された。炭酸アパタイトは体内に埋植されると、骨に置き換わり新しい骨を作ることができる。その有効性や安全性が認められ、炭酸アパタイトは、歯科の治療で使用可能な人工骨として厚生労働省の承認を受けることになった。現在、顎の骨が足りずにインプラント治療を受けられなかった患者さんの、顎の骨を増やす治療などで使用されている。今後、炭酸アパタイトが広く臨床で普及することで、より多くの人々のQOL(Quality of life)向上に寄与することが期待される。

人工歯


製品の使用用途 人工骨
見学可能な博物館など 特になし
Key-word 炭酸アパタイト、人工骨、骨補填材
市場に出回った年代 2018年〜現在  
*現在とは記事作成時(2023年10月時点での情報です)
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