自動車用酸素センサは三元触媒を用いた排気ガス浄化システムに用いられ、現在では重要な部品として普及している。これは、ジルコニア酸素センサが排気ガス中の酸素濃度の濃淡により0⇔1Vの起電力を発生することにより空燃比を制御することができるためである。この酸素センサは排気の上流側ではガスを検出するための燃焼制御用センサとして用いられ、下流側の触媒後には触媒劣化モニタ用、及び上流側の酸素センサの補正用に用いられる。
酸素センサは日欧米の厳しい排ガス規制に対応し、クリーンエアーに貢献しているが、今後も更なる規制の強化に伴い、対応する高性能、高信頼性を考慮した設計が必要とされる。 |