GPS技術を用いた位置情報機器が急速に拡大しつつある。カーナビゲーションに代表されるGPS機器用のアンテナはセラミックスを用い小型化・低損失でGPS信号を受信するに十分なアンテナ感度を持ったものが要求される。GPS用アンテナに代表されるアンテナ構造は“パッチアンテナ”とよばれるマイクロストリップアンテナである。4〜6mm等の厚みを持った方形上のセラミックスの表裏に電極形成し一方の電極にのみ給電を行う接続ピンを取り付けた構造である。電極を形成する構造帯にセラミックスを用いることで、セラミックスの持つ比誘電率によりGPS信号を搬送する電波の波長が短縮され小型が可能となる。近年その需要は拡大し、PNDとよばれる小型で簡易的なナビゲーションシステムや携帯電話などに内蔵され、従来形状よりさらに小型・低背で且つ高信頼性を要求されたものが今日使用されている。 |