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デジタル情報機器 / 積層チップLCフィルタ PDFアイコンさらに詳しい解説記事を読む
(PDFセラミックス誌2007年6月号掲載/
2023年10月改訂記事)
インダクタとコンデンサを組合わせて、不必要な周波数の電気信号を取り除き、必要な周波数の信号だけを取り出す機能を持つ部品
インダクタ(コイル)とコンデンサを組み合わせ回路構成すると、LCフィルタが出来る。LCフィルタとは、不必要な周波数の電気信号を取り除き、必要な周波数の信号だけを取り出す機能を持つ。
LCフィルタをインダクタ、コンデンサの個別部品で構成すると、プリント基板での実装する面積が多く必要となってしまう。そこで、開発したのがチップ複合技術であり、コイルとコンデンサを一体化したものが、積層チップLCフィルタである。具体的な製品としては信号処理用LCフィルタ、EMC対策用LCフィルタなどがある。インダクタ部を構成している磁性体フェライトと、コンデンサ部の誘電体セラミックを一体積層、同時焼成することによって実現した。
1983年代初めにビデオカメラから採用が始まり、現在でも多くのデジタル電子機器で広く採用されている。


製品の使用用途 携帯電話,カーオーディオ,各種デジタル家電など
見学可能な博物館など TDK 歴史みらい館 秋田県にかほ市
https://www.tdk.com/museum/index.html
Key-word LCフィルタ,LC 複合,積層
市場に出回った年代 1983年〜現在
*現在とは記事作成時(2023年10月時点での情報です)
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