ノーベル賞を受賞した青色LEDが工業化された以降、青色LEDチップと緑色、黄色、赤色蛍光体粉末との組み合わせにより白色が表現できるようになった。従来の酸化物をベースとする蛍光体では青色LEDから放出される青色光を吸収し他の可視光である緑色、黄色、赤色に変換できなかったが、LED用蛍光体の研究開発が積極的になされ、窒化物をベースとする蛍光体が開発・実用化された。LEDを使用する光源は、従来の蛍光ランプなどの光源に比べ、小型化が可能でエネルギー変換効率が高い特徴が生かされ、一般LED照明のみならず、TV、モニター、スマートフォンなどのディスプレイ用途の光源に実用化され、省エネルギー商品として普及が進められ、車載光源にも使われるようになってきた。これからも社会普及・進化が進むLED製品に使われるLED用蛍光体を紹介する。 |