スパークプラグは、エンジンの燃焼室に突き出すように装着され、混合気を点火・燃焼に導く機能部品であり、あらゆる条件下でも確実に火花を飛ばすことが使命とされる。ひとたびエンジンが始動すれば、爆発的な燃焼により高温・高圧に曝され、瞬時の後には混合気の吸入により急冷される。更に点火時には30kVを超えるほどの高電圧が印加され、これを高速サイクルで繰り返されるのである(図1)。まさにエンジンの“心臓”と呼ばれる所以である。このようなスパークプラグに使用される絶縁体セラミックスについて製法を中心に紹介する。 |