従来、外装の窓といえば、雨風をしのぎ、明かりを取り入れ、換気をするといった、機能性を重視してきた。しかし近年になって、窓は外装の一部から、建物のイメージを形づくるデザインのアイテムの一部と、変貌を遂げてきた。ガラス張りの外装の進歩はめざましい。なかでもグラサード構法は、サッシ枠を使用せず(フレームレス)、ガラスの大開口を可能にした。この構法は、ガラスの本来持っている透明性をフルに生かし、外部の景色と部屋の内側を一体化させる効果をもたらした。自動車のショールーム等に使われている。さらに、ガラスの加工技術の進歩により、ガラスに孔加工を施し、金物で固定するDPG構法及びガラスを金物で挟み込んで支持するMPG構法,PFG構法等が開発された。近年この様なフレームレスでガラスを金物で固定する外装の事をアルミ製カーテンウォールと比較して、ガラス製カーテンウォールと呼ぶようになってきた。最近、銀座、表参道等の海外ブランドのビルや商業ビルの低層部分のファサードで多く使用されるようになった。 |