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発電と送電 / ナトリウム硫黄電池 PDFアイコンさらに詳しい解説記事を読む
(PDFセラミックス誌2007年8月号掲載
/2023年7月改訂記事)
ナトリウムを用いた繰り返し使える大型電池
ナトリウム硫黄電池はNaイオンのみを選択的に透過するベータアルミナを用いた高エネルギー密度、高効率電池である。日本では1980年代から開発が本格化し、高性能ベータアルミナ管の材料技術や生産技術開発により工業製品が実現した。製品の実用化はカーボン正極材料、耐腐蝕性金属材料、金属/セラミックス接合技術、安全構造等の単電池材料、生産技術は元より、モジュール化技術や電池、システム制御技術等の数多の技術開発の集積により実現した。数十MWh規模の大電力貯蔵が可能なナトリウム−硫黄電池は現在、多くの電力需要家や再生可能エネルギー(風力発電・太陽光発電)の変動緩和・エネルギーシフトに使用されており、今後、電力需給調整等にも用途は拡大しつつある。


      33kW モジュール電池            200kW コンテナ型システム          

製品の使用用途 電力需要家のピークカット,非常電源,再エネの変動緩和・エネルギーシフト等
見学可能な博物館など 特になし
Key-word ベータアルミナ,電池,電力貯蔵
市場に出回った年代 2002年〜現在
*現在とは記事作成時(2023年7月時点での情報です)
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