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発電と送電 / 高温超電導ケーブル PDFアイコンさらに詳しい解説記事を読む
(PDFセラミックス誌2007年8月号掲載/
2023年4月改訂記事)
低温(-196℃)で電気抵抗がゼロになる超電導物質を使った送電用ケーブル
高温超電導電力ケーブルは、導体に液体窒素温度で超電導状態になる高温超電導線を用いることで、現用のケーブルに比べて大電流を低損失で送電することが可能であり、二酸化炭素削減に寄与する送電線として期待されている。高温超電導ケーブルで使用される高温超電導線は、現在2種類の線材が実用化されており、一つは銀合金テープの中に、Bi、Sr、Ca、Cu、O からなる酸化物体がフィラメントとして埋め込まれたBi 系超電導線であり、もう一つが金属基板テープ上に、RE(希土類元素)、Ba、Cu、O からなる薄膜が形成されたRE系超電導線である。これら高温超電導ケーブルは、日本を始めとして実用化に向けた実証試験が実施されており、ほぼ実用に提供できる技術的成立性を確立している。


製品の使用用途 電力ケーブル、海底送電ケーブル、直流送電ケーブル
見学可能な博物館など 特になし
Key-word 高温超電導,酸化物超電導線,電力ケーブル
市場に出回った年代 2000年〜現在
*現在とは記事作成時(2023年4月時点での情報です)
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