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ブラウン管式のテレビで画像をを映すために必要な部品 |
今やFPDに取って代わられようとしているが、数年前まではTVやモニターはブラウン管方式が主流だった。そのブラウン管に必ず付いているのが偏向ヨークである。ブラウン管の電子銃から出た電子ビームは、偏向ヨークの作る磁界の中を通るときに所定量だけ曲げられて蛍光面に到達する。偏向ヨークにフェライトコアを用いることで、磁界を作るための磁束は効率的に、かつ正確に発生する。フェライトコアは酸化物磁性体で、主成分の酸化鉄に様々な酸化物が加えられて作られる。色々な組成のコアがあるが、偏向ヨーク用には一般的にMn-Mg-Zn系が用いられる。ブラウン管方式の減少により、偏向ヨーク用コアの生産量も年々減少しているが、その表示能力とコストパフォーマンスの高さから、今後も継続して生産されていくことは間違いない。 |

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