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(PDFセラミックス誌2023年2月号掲載記事)
メタルタイプ小型パワーインダクタ

主に小型電子機器のスマートフォン、スマートウォッチなどのDC-DCコンバータ(直流電圧を異なる直流電圧に変換する装置)に使用され、その性能への影響が大きい重要な電子部品の一つである。

スマートフォン、スマートウォッチなど小型電子機器はバッテリーの電力を、ディスプレイ、カメラなど機能ごとに適切な電圧に変換し動作している。この電源回路を構成する電子部品の一つである小型パワーインダクタは回路の進化と同期して変化を遂げた。その中でも大きな変化は2010年頃に始まった材料の変換であり、セラミックスの磁性材料であるフェライト材料から金属の磁性粉 (メタルタイプ小型パワーインダクタ)への変換が始まった。現在スマートフォンでは、ほぼ全てがメタルタイプへと置換わっている。
メタルタイプ小型パワーインダクタには、多種多様な材料と構造を有する商品が存在し、いずれの商品も高性能化へ向け継続的に開発が行われている。今後、小型の電子機器はまずます増加、高性能化し、それに伴い高性能のメタルタイプ小型パワーインダクタの需要も高まっていく。

 

製品の使用用途 スマートフォン、スマートウォッチ、TWS(イヤホン;True Wireless Stereo)、タブレットPC、ノートPC
見学可能な博物館など なし
Key-word インダクタ、メタルタイプ小型パワーインダクタ、金属磁性材料、DC-DCコンバータ、モバイル機器
市場に出回った年代 2010年〜現在
*現在とは記事作成時(2023年2月時点での情報です)
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