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携帯端末・デジタル情報機器 / チップキャパシタ PDFアイコンさらに詳しい解説記事を読む
(PDFセラミックス誌2006年8月号掲載記事)
携帯電話の回路の中で、電気を蓄えたり、電源から供給される電流を整えたり、ICへ電荷を供給したり、交流を直流に変換したりする部品
キャパシターとは、電荷を蓄える容器であり、コンデンサとも呼ばれる。キャパシターの働きは、バケツに水を蓄えることに似ており、容器は誘電体であり、水は電荷(電気の量)に例える事ができる。その構造は、平行な電極間に誘電体を入れた構造であり、蓄えられる電荷量は、電極面積、誘電体(絶縁物)の誘電率(誘電体の種類で決まる定数)が大きいほど、また、電極間の距離が小さいほど多くなる。誘電体層にBaTiO3セラミックスを用いた場合、電極間に蓄えられる電荷量は、空気を用いた場合に比べ、数千倍にも及ぶ。電気回路のあるところには必ず使われているといってもよく、電源から供給される電流を整えたり、ICへ電荷を供給したり、交流を直流に変換したりする役割がある。チップキャパシターは、誘電体層を薄く、たくさん積み重ねることで小型化でき、その大きさは、シャープペンシルの芯先ほども小さいものもある。小型化により実装(取り付け)面積やキャパシターの占める体積(空間)を節約することで、携帯機器の小型化高機能化に役立っている。
製品の使用用途 携帯機器回路のデカップリング,平滑用途
見学可能な博物館など JFCC 展示室
愛知県 名古屋市
http://www.jfcc.or.jp/index.html
Key-word 携帯電話,チタン酸バリウム,薄層化,
大容量化,小型化
市場に出回った年代 1979年〜現在
*現在とは記事作成時(2006年8月時点での情報です)
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