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携帯端末・デジタル情報機器 / ノイズ抑制シート

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(PDFセラミックス誌2006年8月号掲載/
2023年2月改訂記事)

携帯電話の中にぎっしりと詰まった部品同士が干渉しあわないようにするため、電磁波を遮断するシート
携帯電話機やディジタルカメラのようなモバイル機器の内部では、多くの電子部品が高密度に実装されているために、設計段階では予測の難しいさまざまな電磁干渉が生じ、外部へのノイズ輻射や内部での誤動作が頻発している。このような高周波電磁障害に対し「貼るだけで効く」簡便な対策材料・手段としてノイズ抑制シートが広く利用されている。ノイズ抑制シートとは、薄く偏平な磁性金属フレークをポリマー中に向きを揃えて密に配列させた複合材料からなる厚さが数十から数百ミクロンの柔らかいシートで、高い電気抵抗とUHF帯(300MHz〜3GHz)に大きな磁気損失をもつので、二次的な電磁障害の誘発などの副作用を伴わずにノイズ(高周波磁界)をシールド(遮蔽)、吸収(熱に変える)出来る。
製品の使用用途 電子機器の高周波電磁干渉に伴うノイズ輻射および
シグナルインテグリティ劣化の抑制
Key-word 携帯電話機,高周波電磁干渉,ノイズ輻射,
ノイズ抑制シート,磁気損失
市場に出回った年代 1995年〜現在
*現在とは記事作成時(2023年2月時点での情報です)
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