セラミックス地域懇談会 2014.10.02 長野 開催報告

平成26年10月1日に、長野県工業技術総合センター材料技術部門において、地域懇談会事業と、第2回長野県ファインセラミックス技術研究会を共催して実施しました。研究会員である長野県内の中小企業、信州大学工学部の学生に加え、関東支部の会員である国立長野高専、東京都内の企業等からも問い合わせや参加があり、9機関28名の参加者を迎えて実施する事ができました。
今回は、明治大学大学院理工学研究科の相澤守先生を招き、バイオセラミックスについてご講演をいだたきました。始めにバイオセラミックスの分類や応用分野を分かりやすく説明いただき、加えてリン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト及びリン酸三カルシウム)を用いた最近の開発成果を紹介していただきました。工業材料分野では珍しいin vivoや in vitro評価についても図を多用してご説明ただき、興味深く拝聴する事ができました。
今後需要が見込まれる医療分野のテーマであるため活発な質疑応答があり、関心の高さが伺えました。快く講師を受けて頂いた相澤先生に、大変感謝しております。
本研究会にご参加いただいた皆様、並びに、ご支援を頂きました日本セラミックス協会関東支部幹事の皆様に深く感謝申し上げます。

講演内容

「原点から見直すセラミックス製造-高性能化、安定製造、低コストに向けて」

明治大学大学院 教授 相澤 守 氏

1.バイオセラミックスの分類

2.バイオセラミックス をつくる

3.バイオセラミックスの力学特性

4.バイオセラミックスのin vivo及びin vitro評価

5.バイオセラミックスのトレンドと将来


質疑

キレート剤の効果について

1次粒子を得る方法について

多孔質材の孔径と骨再生について

3Dプリンターヘの応用について等

セラミックス地域懇談会 2014.10.02 長野 参加募集

講演会

演題:「セラミックスの使われ方:バイオセラミックス」

講師:明治大学大学院 理工学研究科 教授 相澤 守 氏

内容:バイオセラミックスとは、生体機能の回復や増進を目指すセラミックスの総称です。代表的なものとして、アパタイト(人工歯根)、ジルコニアやアルミナ(人工骨、人工関節)等があります。高齢化が進む日本では、医療分野でセラミックス材料が果たす役割への期待が高まっており、精力的に開発・標準化が進められています。今回は、骨再生材料の開発に取り組んでおられる相澤守先生をお招きし、バイオセラミックスの基礎につきましてご講演を頂きます。

主催(共催):日本セラミックス協会関東支部,長野県ファインセラミックス技術研究会

日時:平成26年10月1日(水)午後2時30分〜4時30分

会場:長野県工業技術総合センター 材料技術部門 視聴覚室(4階)(長野市若里1-18-1)

参加費:無料

問合せ先
長野県ファインセラミックス技術研究会事務局
(長野県工業技術総合センター材料技術部門内)
担当:材料化学部 畔上達紀
電話:(026)226-2005
ファクシミリ:(026)291-6243
電子メール:azegami-tatsunori(at mark)pref.nagano.lg.jp