セラミックス地域懇談会 2019.9.19 長野 実績報告書

概 要
 2019年9月19日に,長野県工業技術総合センター材料技術部門(長野市)において,地域懇談会事業と,第2回長野県ファインセラミックス技術研究会を共催実施しました.
 研究会員である長野県内の中小企業と信州大学工学部の学生に加え,関東支部会員の参加もあり,7機関22名の参加者を迎えて実施することができました.
 今回は,KOA株式会社 ものづくりイニシアティブ技創りセンター マイスターの守谷敏氏をお招きし,セラミックス製造工程の品質工学的管理についてご講演をいただきました.
 ご講演では,品質工学の事例として,田口玄一博士が提唱された田口メソッドがアメリカの自動車産業に与えた影響について解説があり,品質工学が企業活動にどのように役立つかを紹介いただきました.その後,セラミックス製造に品質工学を適用した事例について,ボールミルを用いた混合と,レーザによる穴あけ加工の2例に関して,実際の取り組みのご講演をいただきました.

 今回,研究会での講師をお引き受け頂いた守谷様,ご参加いただいた皆様,並びにご支援を賜りました日本セラミックス協会関東支部幹事の皆様に深く感謝申し上げます.

講演内容
題 目:「セラミックス製造工程の品質工学的管理」
講 師:KOA株式会社 ものづくりイニシアティブ技創りセンター
    マイスター 守谷 敏 氏

内 容:
1.品質工学の概要
  ・制御因子と誤差因子
  ・田口メソッドと直交表
 2.品質工学のルーツ
  ・タイル焼成で発生する“反り”対策
 3.セラミックス部材製造における品質工学の適用事例
  ・ボールミル条件の最適化
  ・マイクロビア加工条件の最適化

質 疑: 
・実験条件の設定について
・改善効果が認められた場合におけ る,改善メカニズムの解明について 等

以上