セラミックス地域懇談会 2020.2.18 長野 実績報告書

概 要
 2020年2月8日に,長野県工業技術総合センター材料技術部門(長野市)において,地域懇談会事業と,第4回長野県ファインセラミックス技術研究会を共催実施しました.
 研究会員である長野県内の中小企業と信州大学工学部の学生に加え,関東支部会員の参加もあり,6機関24名の参加者を迎えて実施することができました.
 今回は,名古屋大学大学院工学研究科 応用物理専攻 構造物性物理学講座 磁性材料工学研究グループ 教授 竹中康司氏をお招きし,固体材料の熱膨張に関してご講演をいただきました.
 ご講演では,熱膨張の理論と計測方法について学んだ後,大きな負の熱膨張係数を持つ材料の紹介とその原理について説明をいただきました.その後,無機と有機を複合した複合材料を例に理解を深め,最後に負の熱膨張係数を有する材料の今後の展開についてご講演をいただきました.
 今回,研究会での講師をお引き受けいただきました竹中様,ご参加いただいた皆様,並びにご支援を賜りました日本セラミックス協会関東支部幹事の皆様に深く感謝申し上げます.

 今回,研究会での講師をお引き受け頂いた守谷様,ご参加いただいた皆様,並びにご支援を賜りました日本セラミックス協会関東支部幹事の皆様に深く感謝申し上げます.

講演内容
題 目:「巨大負熱膨張材料:熱膨脹制御のパラダイムシフト」
講 師:名古屋大学大学院工学研究科
    応用物理専攻 構造物性物理学講座
    磁性材料工学研究グループ
    教授 竹中 康司 氏

内 容:
1.固体の熱膨張と負熱膨張
 ・格子振動と熱膨張
 ・負の熱膨張
 ・材料組成効果
2.固体材料の熱膨張制御
 ・複合材料の熱膨張
 ・負熱膨張材料による熱膨張制御
 ・負熱膨張性微粒子による局所領域制御

質 疑: 
・スプレードライヤー法による作製した粉末の微構造について,等

以上