公益社団法人日本セラミックス協会 関東支部関東地方のほか,長野,山梨,静岡の1都9県からなり,2010年で創立80周年を迎えました. |
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日本セラミックス協会関東支部 セラミックス地域懇談会 実績報告
概要
令和3年12月22日に,Webexを用いたオンライン方式により,地域懇談会事業と,第3回長野県ファインセラミックス技術研究会を共催実施しました.
研究会員である長野県内の中小企業と信州大学工学部の学生に加え,関東支部会員の参加もあり,24機関55名の参加者を迎えて実施する事ができました.
今回は,名古屋工業大学 生命・応用化学科 環境セラミックス分野 先進セラミックス研究センター 教授 藤 正督 氏をお招きし,ゲルキャスティング法による多孔質セラミックスの開発について御講演をいだたきました.
御講演では,ゲルキャスティング法の注意点として,ゲル化速度の制御と成形体の乾燥法について詳しく解説いただきました.ゲル化速度については,遅いと底面が広い成形体,早いと割れやすい成形体になること,また,乾燥については,通常加熱では中央の乾燥速度が遅くなり,成形体が変形する場合があることを学びました.これらの解決策としてマイクロ波加熱による固化,乾燥が有効であることを学びました.また,本手法を吸音建材や保水性建材に応用した事例や新規導電性セラミックス創生に応用した事例等について解説いただきました.最後に二酸化炭素排出量を抑えたセラミックス製造プロセスである無焼成セラミックスについてご紹介いただきました.
今回,研究会での講師をお引き受け頂いた藤様,ご参加いただいた皆様,並びにご支援を賜りました日本セラミックス協会関東支部幹事の皆様に深く感謝申し上げます.
講演内容
題 目:「ゲルキャスティング法による多孔質セラミックスの開発」
講 師:名古屋工業大学 生命・応用化学科 環境セラミックス分野
先進セラミックス研究センター
教授 藤 正督 氏
内 容:1.ゲルキャスティングの基本
2.ゲルキャスティングの注意点
3.応用事例
4.無焼成セラミックスについて
質 疑:マイクロ波加熱によるゲルの乾燥について
寒天を用いた成形体の特徴について 等
以上
参加者募集‐日本セラミックス協会関東支部 セラミックス地域懇談会
<講演会>
日時:令和 3 年 12月 22 日(水) 10 時 00 分〜12 時 00 分
開催方法:WebEx によるオンライン開催
講師:名古屋工業大学 生命・応用化学専攻 環境セラミックス分野
先進セラミックス研究センター 藤 正督 教授
題目:「ゲルキャスティング法による多孔質セラミックスの開発」
ゲルキャスティング法は,スラリー中に溶解させたモノマーの重合反応によって成形する手法であり,ニアネットシェーピングやセラミックスの多機能化への要求に対応可能な技術である.藤教授はこの技術を多孔質フィルタや多孔質建材などの開発に応用されており,本講演では,ゲルキャスティング法による多孔質セラミックスの作製法や機能性材料への応用事例について解説して頂く.
参加者:50名程度
参加希望者は,12月17日(金)までに以下の連絡先にお知らせください.
参加費:無料
主催:長野県ファインセラミックス技術研究会
日本セラミックス協会関東支部
連絡先:長野県工業技術総合センター 材料技術部門 材料化学部
柳澤貫太
E-mail: yanagisawa-kanta-r@pref.nagano.lg.jp