| 公益社団法人日本セラミックス協会 関東支部関東地方のほか,長野,山梨,静岡の1都9県からなり,2020年で創立80周年を迎えました. |  | 
日本セラミックス協会関東支部 セラミックス地域懇談会 実績報告書
概 要
 2024年9月25日に,Teamsを用いたオンライン方式により,地域懇談会事業と,第2回長野県ファインセラミックス技術研究会を共催実施しました.
 研究会員である長野県内の中小企業と信州大学に加え,関東支部会員の参加があり,23機関59名の参加者を迎えて実施する事ができました.
 今回は,非営利・一般財団法人ファインセラミックスセンター 材料技術研究所 寺坂宗太 氏をお招きし,セラミックス焼結のシミュレーションについて御講演をいだたきました.
 御講演では,焼結,粒成長,焼結体の変形についてのシミュレーションの解説と事例を紹介,解説いただきました.
 現在は,コンピュータの計算速度との兼ね合いより,解析可能な範囲で,シミュレーションを実施しており,実務での結晶粒成長シミュレーションでは,焼結体が緻密化する段階の4点程度の実験実測データを用いた計算がなされているとのこと.
 将来的には,ビックデータを用いた解析などが利用可能になると推測されるが,材料探索という点では,成果をあげることが期待されるが,セラミックスの製造条件については,各企業が秘匿しているため,十分なデータが無く,製造条件の探索については,現状困難であることが報告された.
 今回,研究会での講師をお引き受け頂いた寺坂様,ご参加いただいた皆様,並びにご支援を賜りました日本セラミックス協会関東支部幹事の皆様に深く感謝申し上げます.
講演内容
題 目:「セラミックス焼結のシミュレーション」
講 師:非営利・一般財団法人ファインセラミックスセンター 材料技術研究所
	          寺坂宗太 氏
	  
内 容:1.ファインセラミックスセンターについてご紹介
	          2.焼結,粒成長のシミュレーションの解説と事例紹介
	          3.セラミックス関係のシミュレーションの現状と今後の動向
	          4.ファインセラミックスセンターの市販ソフトウエアや受託解析の紹介
      
質 疑:セラミックス焼結のシミュレーションの可否,
	          シミュレーションに必要な実験データなど等
以 上
参加者募集‐日本セラミックス協会関東支部 セラミックス地域懇談会
<講演会>
日時:2024年9月25日(水),13時30分〜15時30分
開催方法:Teamsによるオンライン開催
講師:非営利・一般財団法人ファインセラミックスセンター 材料技術研究所
   寺坂宗太 氏
      
題目:「セラミックス焼結のシミュレーション」
 セラミックスは,長年のノウハウから焼結条件が決定されることがほとんどであるが,焼結サンプルの準備や評価に時間がかかるという問題がある.シミュレーションは,これらの課題を解決する助けになると期待される技術であり,本講演では,当該技術の現状と事例について解説していただく.
参加者:50名程度
   参加希望者は,9月20日(金)17:00までに以下の連絡先にお知らせください.
参加費:無料
      
主催:長野県ファインセラミックス技術研究会
   日本セラミックス協会関東支部
      
連絡先:長野県工業技術総合センター 材料技術部門  材料化学部
   小松 豊
          E-mail:  komatsu-yutaka@pref.nagano.lg.jp