去る2023年4月14日（金）、ファインセラミックスセンターにて、2023年度東海支部特別講演会を開催いたしました。東京工科大学　学長・片柳研究所長・教授　香川 豊　氏より、「セラミックス複合材料で実現できることと実用化への期待」と題して、ご講演いただきました。(写真1)
　セラミックス材料の「強度（物性値）」と「靭性（特性値）」が相反するものであること、またその値の扱い方の注意点など参加者が興味を持ちそうな基礎的な内容から始まり、SiC/SiCの特性、組織観察や、理論値と実験値の比較など、複合材料としての特徴についてご説明いただき、非常に示唆に富んだ内容のご講演でした。また、海外視察の結果から海外でのCMCの生産技術がかなり進んでいることや、SiC/SiCは容易には作製できないことから、大学で作製した材料（PteranoSiC（商標登録済み））を希望者に提供していることなどが紹介されました。参加者の皆様も大変興味深く聴講され、知見が深まったものと思います。
　コロナウイルス感染も終息に向かいつつあり、今回は実に４年ぶりの現地での開催となりました。大学、企業、研究所などから３６名のご参加をいただき、盛況の内に終了することができました。講師をはじめ、会場を準備くださいましたファインセラミックスセンターの皆様、および現地まで足を運んでくださいました参加者の皆様のご協力の賜物と厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。　

(事務局)