エンジニアリングセラミックス部会が主催したSintering2023が2023年8月27日から8月31日の5日間の日程で、岐阜県岐阜市の長良川国際会議場で開催されました。
本国際会議は、当初は2021年の3月に開催予定でした。新型コロナウィルスの感染拡大の影響により一時は開催が危ぶまれましたが、水際対策が終了し海外の方が安心して来日できるようになった2023年の開催となりました。本国際会議は3年ごとに米国、ヨーロッパ、アジアの持ち回りで開催され、1995年の第1回から数えると本会議で9回目となり、我が国で開催される初めての会議となりました。焼結分野における高度な学術交流の場となるとともに、国際的な研究協力や連携を幅広く探り、推進するための機会を提供し、本分野の発展を図ることを目的としています。
発表件数は203件(口頭発表152件、ポスター発表51件)、参加者数は238名(海外111名(18ヶ国)、国内127名)と、参加者数は2017年にサンディエゴで開催された会議とほぼ同程度となり、世の中がコロナ前の状況に戻りつつあることを実感しました。初日の基調講演から幕を開けた会議では、各会場で活発な議論が行われ、対面で開催することの意義を再認識しました。
エクスカーションは観光庁と自治体の援助を受け、自然、伝統および文化を体験できる3つのコースで実施されました。岐阜市長の挨拶に始まったバンケットでは、7名の優秀ポスター発表賞の授賞式が行われ、最後に次回の会議がドイツのアーヘンで行われることが発表されました(2026年8月31日から9月3日で開催予定)。
最後となりましたが、Sintering2023 の開催にあたり、日本セラミックス協会事務局ならびにエン ジニアリングセラミックス部会の皆様には大変ご尽力をいただきました。Sintering2023 国内組織委員会一同、この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。
文責:岐阜大学 吉田道之
作成日時:2025年3月3日