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生活・調理器具 / 淡路瓦 PDFアイコンさらに詳しい解説記事を読む
(PDFセラミックス誌2009年7月号掲載記事)
兵庫県淡路地区独自のいぶし銀の光沢と風合いを持つ瓦。
1609年ころ現在の南あわじ市津井地区に始まったとされる地場産業としての淡路粘土瓦は現在全国最大のいぶし瓦生産地である。いぶし瓦は予め約1000℃に加熱した粘土素地に酸素を絶った雰囲気で炭化水素を導入し、炭化水素ガスから炭素を分離・固定することにより粘土素地上に1〜3ミクロンの炭素膜を形成させるCVD法により製造される。主製品は形状によりJ形(和形)、 F形(洋形・平形) S 形、本葺形に分類される。これに釉薬瓦(陶器瓦)、窯変瓦など約1,000種類の製品の供給が可能である。阪神・淡路大震災以降、地震、台風などの自然災害に備え、安全性を向上させた「防災瓦」が開発された。住宅の欧風化と変化を求める時代の趨勢により、粘土瓦の出荷量は現在も減少しており、機能性に優れた新製品開発が試みられている。

淡路瓦



製品の使用用途 住宅等の屋根瓦
見学可能な博物館など 特になし
Key-word 粘土瓦、いぶし瓦、伝統製品、CVD法、炭素材料、燻化
市場に出回った年代 1955年〜現在
*現在とは記事作成時(2008年12月時点での情報です)
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