太陽から照射される光は、波長により紫外線(100~400nm)、 可視光線(400~700nm)、赤外線(700~3000nm)に分類できる。その中でも紫外線は日焼け、シミ、皮膚がん、白内障などの原因となり人体へ悪影響を及ぼすため、サンスクリーン剤を用いて紫外線から肌を保護することは重要である。サンスクリーン剤に紫外線防御効果を付与するために、酸化チタン、酸化亜鉛に代表される紫外線散乱剤が配合されている。これらは化学的に安定で、安全性に優れており、サンスクリーン剤の機能を保つために欠かすことのできない製品となっている。本稿では紫外線散乱剤である酸化チタン・酸化亜鉛に注目し、機能性やメリット、デメリットを紹介していく。 |