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(PDFセラミックス誌2025年5月号掲載記事)

球状無機塩粒子

無機塩が球状の微粒子になったもので、均一な形状により分散性や加工性に優れ、化粧品や材料分野で利用される

海洋のマイクロプラスチック問題を解決するため、化粧品業界では感触を良くするために使われている合成ポリマー(人工のプラスチック粒子)を環境に優しい無機材料に置き換えることが検討されている。その一環で球形の無機塩粒子にも注目が集まっている。
無機塩にはいろいろな種類があるが、人体に安全で、かつ、溶けにくいものとして、炭酸カルシウムと硫酸バリウムが選択されており、これらの粒子の様々な製法が提案されている。無機塩を球状にすると、化粧品の使い心地が良くなるだけでなく、光の反射をうまく調整できるため、肌のシミやほくろを目立たなくする効果が期待され、また、紫外線を防ぐ力も強くなり、肌を守るためにも役立つと考えられている。


    ローター図



製品の使用用途 化粧品、塗料、プラスチック
見学可能な博物館など 特になし
Key-word 感触改良、高ヘーズ、SPFブースター、ポリマー代替
市場に出回った年代 2012年頃〜現在
*現在とは記事作成時(2025年5月時点での情報です)
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