海洋のマイクロプラスチック問題を解決するため、化粧品業界では感触を良くするために使われている合成ポリマー(人工のプラスチック粒子)を環境に優しい無機材料に置き換えることが検討されている。その一環で球形の無機塩粒子にも注目が集まっている。
無機塩にはいろいろな種類があるが、人体に安全で、かつ、溶けにくいものとして、炭酸カルシウムと硫酸バリウムが選択されており、これらの粒子の様々な製法が提案されている。無機塩を球状にすると、化粧品の使い心地が良くなるだけでなく、光の反射をうまく調整できるため、肌のシミやほくろを目立たなくする効果が期待され、また、紫外線を防ぐ力も強くなり、肌を守るためにも役立つと考えられている。 |