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素材製造 / 焼成炉用窯道具/炭化珪素系耐火物 PDFアイコンさらに詳しい解説記事を読む
(PDFセラミックス誌2008年9月号掲載記事)
食器やつぼなどは、1000℃以上の高い温度で焼くため、
これを焼く炉は高い温度に耐えるセラミックスでできている。
食器や衛生陶器などは1200〜1400℃の高い温度で焼いて作られるが炉の中で焼く製品を乗せる棚板や製品を入れる容器を窯道具という。窯道具は高温で長期間の使用に耐える耐火物材で作られているが、その中でも炭化珪素系耐火物は高い強度を持ち、重いものを支えても変形しにくい特長があり、広い分野で使用されている。炭化珪素粒子をシリカ、アルミナ、ガラス成分などの酸化物で結合した耐火物が最初に実用化され、そのあと窒化珪素で炭化珪素粒子を結合した耐火物、2000℃以上の高温で炭化珪素粒子を結合させた再結晶炭化珪素、シリコンの融点以上の温度で融かしたシリコンを炭化珪素粒子間の気孔にしみこませて気孔率を0にしたシリコン含浸炭化珪素などがさらに高強度で優れた特長を持つ耐火物として開発された。焼成工程での省エネに貢献できる窯道具として期待されている。






製品の使用用途 窯業・電子・半導体などの焼成および熱処理工程
見学可能な博物館など 特になし
Key-word 炭化珪素,耐火物,窯道具
市場に出回った年代 1940年〜現在
*現在とは記事作成時(2008年9月時点での情報です)
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