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セラミックス誌
2023年4月号掲載記事)
連続鋳造用耐火物
溶鋼を連続的に鋼片に固める連続鋳造法において、
溶鋼を注入するノズルや
その流量を制御するスライドプレートに主に使用されるAl
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-C質の耐火物
鉄鋼製品の基になる鋼片は溶けた鉄(溶鋼)を連続的に水冷鋳型で鋳込む連続鋳造法で製造される。この時に溶鋼を注入するノズルやその流量を制御するスライドプレートには主にAl
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-C質の耐火物が使用される。連続鋳造用耐火物はその安定性が鋳造工程の生産性と鋼製品の品質に大きく影響する機能性セラミックス製品であり、連続鋳造技術の発展と共に材料的にも機能的にも進歩してきた。ロングノズルや浸漬ノズルといった断気鋳造用ノズルでは耐熱衝撃性が重視され、鱗状黒鉛を25〜30%配合されたアルミナ・黒鉛材料をCIP成形し、還元焼成によってカーボンボンド化した製品が使用される。面精度が重要なスライドプレートでは微細カーボンを用いた低カーボン組成のAl
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-C材料を金型プレス成形し、還元焼成によるSiのSiC化等で高強度化させた材料を、さらにピッチ含浸処理して使用される。
製品の使用用途
鋼の連続鋳造
見学可能な博物館など
特になし
Key-word
鉄鋼、連続鋳造、ロングノズル、スライドプレート、浸漬ノズル
市場に出回った年代
1980年〜現在
*現在とは記事作成時(2023年4月時点での情報です)
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