セラミックス大学 2020

▼　第1回　 5月16日（土）

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13:00～14:20

これからセラミックスを始める人のための概論
講師：舟窪　浩（東京工業大学）

セラミックス大学の講義を開始するにあたり、セラミックスの全体像を概観し、各講義の位置付けを説明する。具体的には、セラミックス材料の一般的な分類、特徴、応用、作製方法等について説明する。

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14:35～15:55

これだけは知っておきたい合成の基礎1：微粉末合成
講師：中島　光一（茨城大学）

ファインセラミックスの製造には、純度、形状、粒径、粒度分布などが制御された微粉末が用いられている。本講義では、さまざまな微粉末の合成方法やその評価方法（回折測定や電子顕微鏡観察）について説明する。

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16:10～17:30

これだけは知っておきたい合成の基礎2：成形と焼結
講師：加藤　雅礼（東芝マテリアル（株））

セラミックス製造プロセスにおいて、成形工程で製品イメージが出来上がり、焼結工程で期待する特性を生み出すことができる。本講義では成形と焼結工程について、基礎的な理論と具体的な手法・装置について紹介する。

▼　第2回　 6月 6日（土）

13:00～14:20

こうすればできるセラミックスの評価1：粉体・焼結体構造評価
講師：吉田　克己（東京工業大学）

セラミックスの特性を制御するために、原料となるセラミックス粉末及び得られた焼結体のキャラクタリゼーションが重要である。本講義では、セラミックス粉末及び焼結体の評価手法について実例を交えながら説明する。

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14:35～15:55

知って役立つ合成プロセス１：液相からの合成
講師：内田　寛（上智大学）

溶液など液状の原料からセラミックス材料を製造する「液相プロセス」について、プロセスの原理や特徴などの基礎的な事項を解説する。さらに、ゾルゲル法や水熱合成法などの具体的な実験手法についても紹介する。

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16:10～17:30

役に立つセラミックス基礎1：結晶化学1（結晶構造と化学結合)
講師：東　正樹（東京工業大学）

セラミックスの代表的な結晶構造を、陰イオンが作る充填構造を元に整理・分類します。また、イオン半径によって安定な構造が変化し、それに伴い物性が変わっていく様子を紹介します。

▼　第3回　 6月27日（土）

13:00～14:20

こうすればできるセラミックスの評価2：粉末Ｘ線回折
講師：白又　勇士（(株)リガク）

セラミックスの研究に不可欠な粉末X線回折（PXRD）の基礎を理解することを目的とする。基本原理、得られる情報、アプリケーション事例、測定ノウハウについて実例を交えながら紹介する。

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14:35～15:55

役に立つセラミックス基礎２：状態図・熱力学
講師：小林　亮太（東京都市大学）

物質・材料の「地図」である状態図の扱い方を理解することを目的として、主に2成分系の状態図を取り上げ、状態図の読み方や活用法、さらに背景にある基礎的な熱力学について説明する。

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16:10～17:30

役に立つセラミックス基礎3：結晶化学2（対称性）　
講師：藤井　孝太郎（東京工業大学）

結晶構造の対称性について学び、セラミック材料における対称性の重要さを理解することを目的とする。対称性の記述方法、回折データとの関係、物性との関係について説明する。

▼　第4回　 7月11日（土）

13:00～14:20

セラミックスの使われ方1: バイオセラミックス
講師：大矢根　綾子（産業技術総合研究所）

バイオメディカル分野で使用されているバイオセラミックス（非熱処理の無機固体材料を含む）について、研究開発の歴史、材料の基礎と応用について概説する。再生医療や遺伝子治療等、最近のトピックスについても紹介する。

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14:35～15:55

物性と評価1：導電性
講師：本橋　輝樹（神奈川大学）

セラミックスなど固体物質の電子論（バンド理論）に基づき、電気伝導が起こるメカニズムや金属・半導体・絶縁体の導電性が大きく異なる理由を学ぶ。また、超伝導体や熱電変換材料など、導電性セラミックス材料の特徴を理解する。

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16:10～17:30

セラミックスの使われ方2：ガラス・光物性
講師：梶原　浩一（首都大学東京）

光と物質の相互作用を学ぶ基礎となる、光の基本的な性質や物質の光学応答（吸収、反射、屈折、散乱）について説明します。その後、代表的な無機透光性材料であるガラスや単結晶を主な題材として、セラミックスの光学的性質について解説します。

▼　第5回　 9月12日（土）

13:00～14:20

セラミックスの使われ方3：無機有機ナノハイブリッド
講師：下嶋　敦（早稲田大学）

分子・ナノレベルで無機物と有機物を複合化させた材料の考え方や方法論の理解を目的とする。特に多孔性材料を例とし、ゾル?ゲル法により得られるシリカ系多孔体から無機有機ハイブリッド多孔体への展開について紹介する。

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14:35～15:55

物性と評価2：誘電性
講師：寺西　貴志（岡山大学）

チタン酸バリウムをはじめとする誘電体材料を取り上げ、誘電性の起源をマクロとミクロの両視点で解説します。誘電特性の改善方法や、誘電体の新しい出口として二次電池材料への応用事例についても紹介します。

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16:10～17:30

セラミックスの使われ方４:エネルギー貯蔵（電池とセラミックス）
講師：平山　雅章（東京工業大学）

電気エネルギーと化学エネルギーの変換機能を持つセラミックスは、蓄電池に利用されています。本講義では、リチウムイオン電池を取り上げて、電気化学反応に基づく動作原理、構成材料、評価の基本を学びます。最新トピックスとして、次世代電池のひとつである全固体電池への期待と開発状況を紹介します。

▼　第6回　10月10日（土）

13:00～14:20

知って役立つ合成プロセス 2：気相からの合成
講師：石垣　隆正（法政大学）

気相からの微粒子および薄膜合成プロセスの理解を目的として、作製プロセスの種類、進行プロセスの内容（核生成、粒子あるいは膜成長、結晶相・形態の発達）について概説する。また、気相合成微粒子の液中分散も説明する。

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14:35～15:55

セラミックスの使われ方5: 吸着剤
講師：田村　堅志（物質・材料研究機構）

吸着剤にはミクロ孔・メソ孔・マクロ孔を有するものがあり,それらの細孔特性を活かした様々な用途に使用されている。本講義では、 吸着現象の基礎や吸着剤の実際の応用例、吸着剤として利用されている「粘土鉱物」を中心に紹介する。

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16:10～17:30

透過型電子顕微鏡による構造解析
講師：柴田　直哉（東京大学）

透過型電子顕微鏡を用いたセラミック材料の解析手法の理解を目的として、透過型電子顕微鏡の基礎と応用例について紹介する。また、最新の原子分解能透過型電子顕微鏡のトピックスについても紹介する。

▼　第7回　11月 7日（土）

13:00～14:20

物性と評価3： 熱・機械的性質
講師：吉田　智（滋賀県立大学）

セラミックスの熱膨張、比熱、熱伝導率等の熱的性質および弾性率、硬度、破壊強度、破壊靱性等の機械的性質について基礎を学ぶとともに実際の評価法について紹介する。

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14:35～15:55

物性と評価4：磁性
講師：金田　功（TDK（株））

酸化物磁性材料に対する理解を深めることを目的とし、磁性材料の用途及び軟磁性材料と硬磁性材料の違いについて簡単に説明した後に、ソフトフェライトを中心とした磁性の基礎、物性及び微細構造制御について説明する。

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16:10～17:30

セラミックスの使われ方6: セメント
講師：新　大軌（島根大学）

セメント産業は健全な社会資本を構築する使命を果たし、同時に産業廃棄物を有効に利用している。セメントの基本的性質とセメント産業の産業廃棄物利用状況について述べる。さらに低炭素化社会資本整備に向けた材料開発について概説する。