笠間焼の始まりは、江戸時代 安永年間(1772-80)に箱田村の久野半右衛門が信楽の陶工、長右衛門の指導の元に焼き物を始めたと言われています。半右衛門が築いた窯を瀬兵衛が引き継ぎ、長右衛門の弟の吉三郎とともに盛り立て、現在にまで継承される焼き物を確立したと考えられています。
茶壷 柿釉黒徳利 柿釉水瓶
笠間焼の特徴は江戸以来の伝統を保持しながらも、それに捕らわれない自由な作風にあります。また、釉薬の流し掛け、重ね描き、青すだれ、あるいは窯変といった釉薬による装飾技法も大きな特徴であり、現在も民窯で行われており、独特の温もりのある暮らしの焼き物になっています。
柿釉すり鉢 おろし皿 陶椅子 陶板
笠間粘土は、笠間地区より筑波山にかけて産出する花崗岩(御影石)が自然に育まれて風化堆積して生じた粘土です。この粘土は粘りが強く、成形がしやすいだけでなく、鉄を含むため焼成後には有色となる特徴があります。この粘土を用いた焼き物が、縄文器から現在まで受け継がれています。
(参考・写真転載:「笠間焼共同組合パンフレット」より)
 
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