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寛文5年(1665)に穂波郡(ほなみぐん)白旗山(しらはたやま)から高取焼2代高取八蔵貞明が来て、鼓に開窯し、御用窯的な茶陶を中心とした窯を始めました。これが小石原焼の始まりと考えられています。その後、初代八蔵の孫八之丞貞正が中野皿山に開窯しました。肥前の陶工が一時磁器を試みましたが上手くいかず、日用陶器が主流となりました。現在でも、鼓では茶陶を、皿山では民陶を焼いています。 |
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産地の様子 |
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登窯 |
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黒っぽい土肌に化粧掛けを施し、刷毛目技法や飛び鉋釉薬の流し掛け等を用いて施釉されます。この際、素焼きは行わずに直接施釉するのが特徴の1つです。おおらかな瓶や壺,徳利などが作られています。素朴な味わいが魅力ですが、柔らかな白化粧でありながらも焼き締められているため、硬くて丈夫な作品となります。 |
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片口の鉢 |
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片口の器 |
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素焼きを行わずに釉薬を流し掛ける技法は、後に小鹿田焼に伝わりました。このため、小石原焼と小鹿田焼は姉妹関係にあります。日本の陶芸界に大きく影響を与えたバーナード・リーチによって、「用の美の極致である」と大きく称賛されたことは有名です。 |
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飛鉋(とびがんな)文の大皿 |
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小石原焼伝統産業会館 |
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