公益社団法人日本セラミックス協会
セラミックス大学 2023（オンライン開催）

Ceramics Education Program for Beginners:CEPRO

［お知らせ］セラミックス大学2023は終了しました。セラミックス大学2024は2024年3月1日よりHP公開、募集を開始します。

一般社団法人日本ファインセラミックス協会様からのご支援により、学生会員参加費はベーシック・アドバンスコース合わせてお申込順50名までベーシック・アドバンスコース両方受講9000円のところ2000円、、ベーシックまたはアドバンスコース受講7000円のところ2000円となっています。
学生会員のご参加お待ちしております。

内容

主　　催： 公益社団法人日本セラミックス協会教育委員会
特別協力： 一般社団法人日本ファインセラミックス協会
協　　賛： 日本化学会・日本物理学会・応用物理学会・日本金属学会・日本機械学会・化学情報協会

特色
「セラミックスって何？　どうやって作るの？　どういう性質があるの？　何が研究開発のキーポイントになるの？」
セラミックスの研究や開発などに従事されて間もない方、あるいはこれから始めようとする方、 さらにセラミックスの研究や開発にあらためて取り組もうとする方、開発に必要な基礎やノウハウを知りたい方などがお持ちの様々な疑問にお答えするセミナーが、 このセラミックス大学 [Ceramics Education Program for Beginners：通称　CEPRO（セプロ）]です。

市販の教科書では得られない具体的な入門の手引きから、製品として実用化する際の指針まで幅広い内容をカバーします。 講義を担当するのは、それぞれの分野での豊富な経験を持つ大学教員、企業の研究員や開発担当者で、 セラミックス化学の基礎、作り方の基礎と構造の観察方法、作り方のノウハウ、多様な物性、実際の使われ方などについて 全２１回(７日間)の講義の中でエッセンスを解説します。併せて今後の学習方法についても紹介します。 これまで他の分野で研究・開発などに携わってこられた方が参加しても、十分満足していただけるようにカリキュラムを組んであります。
５回以上の講義出席者には修了証が発行されます。

※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため，ZOOM によるオンラインにて行うこととなりました．会場での講義はございません．お申込み後，本会から事前接続テスト日のご案内，当日の接続方法のご案内等をE-mail にてお送りいたしますので，必ず接続テストを行っていただきますよう，お願いいたします．事前に推奨環境，PC の設定などは，参加者ご自身にてご確認いただきますよう，お願いいたします．

講義
①ベーシックコース、②アドバンスコースに分かれています。
①、②を自由に選択することができます。

日程・講義概要

各回の開始時間は12:30、終了時間は17:20です。各回をクリックすると講義概要が展開します。
各回のアクセスはこちらをご覧ください。

ベーシックコース

▼　第1回　5月13日（土）

---

12:30～14:00

これからセラミックスを始める人のための概論
講師：武井　貴弘（山梨大学）

セラミックス大学の初回である本講義では、セラミックスの概略を紹介し、基礎知識（セラミックスの特徴、用途、作製方法など）と、それぞれの講義の位置づけについて説明する。

---

14:10～15:40

これだけは知っておきたい合成の基礎1：微粉末合成
講師：中島　光一（茨城大学）

ファインセラミックスの製造には、純度、形状、粒径、粒度分布などが制御された微粉末が用いられている。本講義では、さまざまな微粉末の合成方法やその評価方法（回折測定や電子顕微鏡観察）について説明する。

---

15:50～17:20

これだけは知っておきたい合成の基礎2：成形と焼結
講師：加藤　雅礼（東芝マテリアル（株））

セラミックス製品は成形工程で製品イメージが出来上がり、焼結工程で期待する特性を賦与することができる。本講義では成形と焼結についての基礎 、および実際に量産に使用されている手法・装置について紹介する。

▼　第2回　 6月 3日（土）

12:30～14:00

こうすればできるセラミックスの評価1：粉体・焼結体構造評価
講師：吉田　克己（東京工業大学）

セラミックスの特性を制御するために、原料となるセラミックス粉末及び得られた焼結体のキャラクタリゼーションが重要である。本講義では、セラミックス粉末及び焼結体の評価手法について実例を交えながら説明する。

---

14:10～15:40

知って役立つ合成プロセス１：液相からの合成
講師：内田　寛（上智大学）

溶液など液体状の原料からセラミックス材料を製造する「液相プロセス」について、プロセスの原理や特徴などの基礎的な事項を解説する。さらに、ゾルゲル法や水熱合成法などの具体的な実験手法についても紹介する。

---

15:50～17:20

役に立つセラミックス基礎1：結晶化学1（結晶構造と化学結合)
講師：東　正樹（東京工業大学）

セラミックスの代表的な結晶構造を、陰イオンが作る充填構造を元に整理・分類します。また、イオン半径によって安定な構造が変化し、それに伴い物性が変わっていく様子を紹介します。

▼　第3回　 6月24日（土）

12:30～14:00

役に立つセラミックス基礎２：状態図・熱力学
講師：小林　亮太（東京都市大学）

物質・材料の「地図」である状態図の扱い方を理解することを目的として、主に2成分系の状態図を取り上げ、状態図の読み方や活用法、さらに背景にある基礎的な熱力学について説明する。

---

14:10～15:40

役に立つセラミックス基礎3：結晶化学2（対称性）　
講師：藤井　孝太郎（東京工業大学）

結晶構造の対称性について学び、セラミック材料における対称性の重要さを理解することを目的とする。対称性の記述方法、回折データとの関係、物性との関係について説明する。

---

15:50～17:20

こうすればできるセラミックスの評価2：粉末Ｘ線回折
講師：白又　勇士（(株)リガク）

セラミックスの研究に不可欠な粉末X線回折（PXRD）の基礎を理解することを目的とする。基本原理、得られる情報、アプリケーション事例、測定ノウハウについて実例を交えながら紹介する。

アドバンスコース

▼　第4回　 7月 8日（土）

12:30～14:00

セラミックスの使われ方1: バイオセラミックス
講師：大矢根　綾子（産業技術総合研究所）

バイオメディカル分野で使われているバイオセラミックス（非熱処理の無機固体材料を含む）に関する研究開発の歴史、材料の基礎と応用について概説する。再生医療や薬剤デリバリー等、最近のトピックスについても紹介する。

---

14:10～15:40

物性と評価1：導電性
講師：本橋　輝樹（神奈川大学）

セラミックスなど固体物質の電子論（バンド理論）に基づき、電気伝導が起こるメカニズムや金属・半導体・絶縁体の導電性が大きく異なる理由を学ぶ。また、超伝導体や熱電変換材料など、導電性セラミックス材料の特徴を理解する。

---

15:50～17:20

セラミックスの使われ方2：ガラス・光物性
講師：岸　哲生（東京工業大学）

光と物質の相互作用を学ぶ基礎となる、光の基本的な性質や物質の光学応答(吸収、反射 、屈折、散乱)について説明します。その後、代表的な無機透光性材料であるガラスを主な題材として光学的性質について解説します。

▼　第5回　 9月 9日（土）

12:30～14:00

セラミックスの使われ方3：無機有機ナノハイブリッド
講師：下嶋　敦（早稲田大学）

分子・ナノレベルで無機物と有機物を複合化させた材料の考え方や方法論の理解を目的とする。特に多孔性材料を例とし、ゾル?ゲル法により得られるシリカ系多孔体から無機有機ハイブリッド多孔体への展開について紹介する。

---

14:10～15:40

物性と評価2：誘電性
講師：寺西　貴志（岡山大学）

チタン酸バリウムをはじめとする誘電体材料を取り上げ、その誘電性の起源をマクロとミクロの両視点で解説します。誘電特性の改善方法や、誘電体の新しい出口として二次電池材料への応用事例についても紹介します。

---

15:50～17:20

セラミックスの使われ方４:エネルギー貯蔵（電池とセラミックス）
講師：平山　雅章（東京工業大学）

電気エネルギーと化学エネルギーの変換機能を持つセラミックスは、蓄電池に利用されています。本講義では、リチウムイオン電池を取り上げて、電気化学反応に基づく動作原理、構成材料、評価の基本を学びます。最新トピックスとして、次世代電池のひとつである全固体電池への期待と開発状況を紹介します。

▼　第6回　10月 7日（土）

12:30～14:00

知って役立つ合成プロセス 2：気相からの合成
講師：大澤　健男（物質・材料研究機構）

気相からのセラミックス薄膜合成プロセスの理解を目的として、作製プロセスの種類や進行プロセス（核生成や形態の変化）について紹介する。また、最新の合成トピックスとそこから生まれる新しい機能についても紹介する。

---

14:10～15:40

セラミックスの使われ方5: 吸着剤
講師：田村　堅志（物質・材料研究機構）

吸着剤にはミクロ孔・メソ孔・マクロ孔を有するものがあり,それらの細孔特性を活かした様々な用途に使用されている。本講義では、 吸着現象の基礎や吸着剤の実際の応用例、吸着剤として利用されている「粘土鉱物」を中心に紹介する。

---

15:50～17:20

透過型電子顕微鏡による構造解析
講師：佐藤　幸生（熊本大学）

透過型電子顕微鏡法（Transmission Electron Microscopy: TEM）は高い空間分解能を有しており、原子スケールでの構造解析も可能であることから、セラミックスの微構造・組織の解析に幅広く用いられています。本講義では、TEMの原理および利用法等について説明します。

▼　第7回　11月 4日（土）

12:30～14:00

物性と評価3： 熱・機械的性質
講師：吉田　智（ＡＧＣ（株））

セラミックスの熱膨張、比熱、熱伝導率等の熱的性質および弾性率、硬度、破壊強度、破壊靱性等の機械的性質について基礎を学ぶとともに実際の評価法について紹介する。

---

14:10～15:40

物性と評価4：磁性
講師：金田　功（TDK（株））

酸化物磁性材料に対する理解を深めることを目的とし、磁性材料の用途及び軟磁性材料と硬磁性材料の違いについて簡単に説明した後に、ソフトフェライトを中心とした磁性の基礎、物性及び微細構造制御について説明する。

---

15:50～17:20

セラミックスの使われ方6: セメント
講師：吉田　夏樹（島根大学）

セメントのルーツは石灰材料にある。古代ローマの技術者は石灰材料に「水硬性」を与え、建設技術を発展させた。本講義では、石灰材料の歴史から、近年のセメントコンクリート産業における脱炭素の取組みまで、セメントの基礎を概説する。

講義風景(動画紹介)(対面講義時）

過去の講義や質問の様子を動画でご覧いただけます。

講義風景	mp4形式	wmv形式
質問風景	mp4形式	wmv形式

受講料

①ベーシックコース、②アドバンスコースに分かれています。
①、②を自由に選択することができます。

日本セラミックス協会への入会はこちらから

受講料（テキスト代・消費税込） 　※協賛学協会会員は会員と同じ
	①、②それぞれ単独受講の場合 (ベーシック3回分又はアドバンス4回分)	①、②両方を受講の場合 （全7回分）
個人会員	22,000円	35,000円
特別（法人）会員	35,000円	50,000円
個人会員（教育会員）	11,000円	16,000円
学生会員	7,000円	9,000円
	（ベーシック・アドバンス合わせて申込順50名までベーシック・アドバンスコース両方受講2000円、ベーシックまたはアドバンスコース受講2000円（注））
非会員	45,000円	70,000円
学生非会員	11,000円	16,000円

（注）一般社団法人日本ファインセラミックス協会様からのご支援により、学生会員参加費はベーシック・アドバンスコース合わせてお申込順50名までベーシック・アドバンスコース両方受講2,000円、ベーシックまたはアドバンスコース受講2,000円となっています。
※協賛学協会会員は会員と同額。
※途中からの受講開始も受付ますが、受講料の割引はございません。
※途中からの受講開始の場合は各講義の2週間前までにお申し込みをお願いいたします。

Q&A

電話　03-3362-5231

メール　

---

よくあるお問い合わせ　

Q1. テキストは事前にもらえるのですか？
A1. 第1回講義、第4回講義のそれぞれ一週間前までにお手元に届くように郵送する予定です。

Q2. 参加を申込んだ者が出席できなくなったのですが、代理出席は可能ですか？
A2. 可能です。各回講義終了後、出席票兼アンケートを専用フォームにて記載していただきます。テキスト送付時の封筒に記載の参加受付番号、勤務先・所属、本日の受講者氏名、受講申込者氏名をご記入ください。
出席票兼アンケート専用フォーム（サンプル）

Q3. 社内で講義毎に受講者を変えたいのですが可能ですか？
A3. 特別会員（法人会員）でお申込みいただいている場合は可能です。各回講義終了後、出席票兼アンケートを専用フォームにて記載していただきます。テキスト送付時の封筒に記載の参加受付番号、勤務先・所属、本日の受講者氏名、受講申込者氏名をご記入ください。
出席票兼アンケート専用フォーム（サンプル）

申込み

お申込みはこちらから　＜申込＞

受付人数
オンライン開催のため人数による締切は予定しておりませんが、想定人数を大きく上回った場合，運営上の都合により締切る場合もございます。

申込方法
上記 フォームからお申込ください。 その後銀行振込をお願いいたします。なお，受講料は第１回講義までにご送金くださいますようお願いします。お申込後の取消については返金いたしません。

振込先
三菱UFJ銀行　新宿中央支店　（普）3935016
口座名義：公益社団法人日本セラミックス協会
振込受領書を領収書にかえさせていただきます。